企業から排出される廃棄物で発泡スチロールがあります。
一般家庭で廃棄する場合と違って、企業から廃棄する場合は産業廃物です。
どのような処理方法があり、リサイクルは可能なのでしょうか。
こちらのコラムでは発泡スチロールの処理について解説していきます。
目次
発泡スチロールとは?
主にポリスチレン(PS)という石油由来の炭化水素を原料としています。
非常に軽量で断熱性やクッション性があり、主に包装材などに使用されています。
他にもポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)といった素材もあります。
産業廃棄物では、いずれも廃プラスチック類に該当します。
処理方法は?
冒頭にあった通り、一般家庭と同じ処理はできません。
廃プラスチック類として許可のある処理業者へ委託します。
処理方法はさまざまです。
例えば、焼却や埋立てといった幅広い廃棄物を処理できる方法があります。
しかし、環境にとって最適な処理とは言えないと思います。
発泡スチロールはリサイクルすることが可能です。
具体的には、異物を取り除いて粉砕・溶融を行いインゴットやペレット化することでリサイクルができます。
ただし、状態の酷いものや色付きのものは、リサイクルできずに埋立て等に回る可能性があります。
処理費はどれくらい?
1kgあたり約80円~200円ほどになります。
業者によって処理の得意な廃棄物と不得意な廃棄物があります。
当然、得意な廃棄物であれば安価になりやすく、不得意であれば高額になりやすいです。
処理業者の特徴をよく理解して適正価格を見極めることがポイントです。
また、極端に処理費が安い、処理フローが不明確、現地確認を断られる等の業者は不法投棄されるリスクがあります。
産業廃棄物処理にはそれなりの費用が必ずかかります。
処理委託する前に信頼がおける業者なのか詳しく調査して処理していきましょう。
まとめ
今回の内容を簡単にまとめていきます。
発泡スチロールは、廃プラスチック類として処理を行います。
処理方法は焼却や埋立て処分がありますが、リサイクルすることも可能です。
状態が悪いものはリサイクルができなくなるため注意しましょう。
処理費は80~200円/kg程ですが、処理場の得意不得意に左右されます。
処理委託する際には、信頼ができる業者なのかしっかり調査してから委託しましょう。