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丸商の産廃コラム

COLUMN

サーマルリサイクルとはどんな処理方法?

前回のコラムではマテリアルリサイクルについて解説しました。

再利用方法には他にも「サーマルリサイクル」と呼ばれる方法があります。

今回はそんなサーマルリサイクルについて解説いたします。

どんな方法で廃棄物を有効活用しているのか確認していきましょう。

サーマルリサイクルとは?

これは廃棄物を燃やした時に発生する熱をエネルギーを回収して有効利用する方法です。

具体的には、焼却する施設で発生した熱エネルギーを発電や暖房、温水施設、植物のビニールハウス管理などに利用されます。

原材料としてリサイクルができない廃棄物などを焼却して、その熱を有効活用する目的です。

廃棄物を燃料にしているとも取れますね。

特にプラスチックには石油と同じような高エネルギーがあり、サーマルリサイクルに適しています。

サーマルリサイクルのメリットは?

大きなポイントは、リサイクル不可で処理が難しい廃棄物を有効に使える点です。

例えば、色々な素材が入り混ざったものや汚れが酷い廃棄物などがあります。

これらのリサイクルが難しい廃棄物は埋立て処分されることが一般的です。

仮に何とかマテリアルリサイクルする場合であっても、徹底的な仕分けや洗浄といった手間・処理が必要となり、コストが非常に高くなることがあります。

サーマルリサイクルによってエネルギーを回収・利用しながら、廃棄物容量も削減し埋立て量を削減、処理にかかるコストも結果的に減らせます。

サーマルリサイクルのデメリットは?

廃棄物を燃やすということは、焼却時に発生する有害物質が発生します。

例えば、二酸化炭素やダイオキシンなどがあり、施設では対策を行う必要があります。

また、焼却後に残った燃え殻やばいじんといった廃棄物も発生し、これに水銀や鉛など有害物質が含まれる可能性もあります。

これがまた別の問題として残ってしまうことがあげられます。

「廃棄物自体をリサイクルしていない」といった観点で見ると海外では「燃焼処理はリサイクルではない」とリサイクルと認められないケースもあります。

まとめ

サーマルリサイクルは廃棄物を燃焼させた際の熱エネルギーを回収して有効利用する方法です。

回収された熱は、発電や暖房・温水施設などへ共有され利用されます。

大きなメリットは、リサイクルが困難な廃棄物を処理コストを抑えて有効活用できることです。

逆にデメリットは、有害物質の発生や焼却後に残った残渣の処理問題が残るといったことがあります。

マテリアルリサイクルとは根本的な違いが、廃棄物自体を再利用することではない点があります。

自社に合った再利用方法をしっかり検討して、埋立てからの脱却を目指してみるのはいかがでしょうか。

当社では、リサイクルに関するお問い合わせを多くいただき、ご提案実績も豊富です。

他社でリサイクルがどこもできなかった廃棄物を全国的にプロ目線でご提案いたします。

ぜひお気軽にご相談ください。

 

 

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