企業から廃棄される不凍液は産業廃棄物です。
不法投棄や不適切処理にならないためにも、その廃棄物について理解する必要があります。
それでは今回の廃棄物では、不凍液について解説いたします。
目次
不凍液とは?産業廃棄物の扱いは?
不凍液とは、凍結温度の低い液体です。
産業廃棄物としては「廃アルカリ」、物によっては「廃油」も含む混合物となります。
主に自動車のエンジンの冷却水に使用され、冷却水の凍結を防止する働きがあります。
他にもボイラー設備や床暖房などにも使用されます。
不凍液に含まれるエチレングリコールという成分には有害性があります。
下水に流したり、土に埋めたりしては絶対にいけません。
処理方法は?
例えば、中和処理を行い、脱水残渣から金属成分の資源を回収する方法があります。
他にも蒸留や濾過、焼却処理といった場合もあります。
排出量や成分、状態などによって処理やリサイクルに影響がでます。
詳しい情報を処理業者へ伝えてからどのように処理が行われるのか確認します。
処理を行うには都道府県の許可を受けた処理業者でなければなりません。
該当する品目の許可を受けているか、有効期限は切れていないか等をしっかり確認して委託処理を行いましょう。
よくある必要情報
処理業者から廃棄物について、よく質問される事項をいくつかピックアップしていきましょう。
①排出量と排出頻度
どらくらいの量がどれくらいのペースで廃棄されるのか?また重量は?
②含まれる成分の分析データはある?
特に廃液関係や汚泥等では有害物質が含まれるのかによって特別管理産業廃棄物に該当するためです。
③発生工程
この廃棄物がどのようにして発生したのか?
④廃棄物の状態と荷姿
現在は状態と保管状況は?廃棄する時の荷姿はどうなっているのか?
上記以外にも必要情報はさまざまです。
情報量が少ないと処理業者も処理可否ができなかったり、高めの処理費で提示されることがよくあります。
正確な情報をなるべく詳細に伝えることが重要なポイントです。
当社では、必要情報をヒアリングした上で最適な処理業者をご提案いたします。
よりベストなご提案を行うためにも詳細情報が最も重要です。
「何を調べたらいいかよくわからない」といった場合でも、コンサルタントが丁寧にご説明いたします。
詳しくはぜひお問い合わせください。