グラスウールは、主に断熱材として住宅や冷蔵庫などに使われています。
目に見えない所に使用されているためメリットがわかりにくいかもしれませんが、省エネやリサイクルなどの環境性能の高い製品です。
グラスウールはどのようにリサイクルされているのでしょうか?
こちらのコラムでは、グラスウールのリサイクルについて解説いたします。
目次
グラスウールとは?
グラスウールとは、ガラスを高温度で溶かし、1,000分の1ミリという細かい繊維に加工して綿状にした人造繊維です。
断熱性、不燃性、吸音性、耐久性に優れていることから、住宅用断熱材、空調ダクト、保温・保冷材として様々な製品に使用されています。
また、リサイクルガラスが主原料なので繰り返し利用でき、廃棄物削減や環境保護の観点からも、環境省グリーン購入法の特定調達品目に該当しています。
製品になった後も再生利用可能な、環境型社会形成のために大いに役立っています。
また、人体への健康安全性も国際がん研究機関で認められています。
廃棄物としての処理方法は?
グラスウールは、法分類では「ガラスくず、コンクリートくずおよび陶器くず」に該当する産業廃棄物です。
安定した性質上、環境への支障を及ぼす影響が少ないとされる、安定型産業廃棄物に分類されます。
廃棄処分する際は、安定型産業廃棄物処分場に埋め立て処理されます。
一部、新聞古紙を再生したセルロースファイバーは管理型廃棄物に分類され、汚染防止の整った管理型処分場で埋め立て処分されます。
リサイクル方法は?
グラスウールは、製造過程だけでなく製品化されてからも再利用が可能なリサイクル製品です。
ガラスの再生資源利用率は90%を上回るほどリサイクル技術は進んでいます。
原料の80%以上は回収されたガラス製品でなの、グラスウール製品自体がリサイクルから作られています。
廃棄物となったガラス瓶、蛍光灯のガラスくず、車両のウインドウなどが回収され、工場で再生処理をされて新たにグラスウール製品となり、断熱材などに使用されていきます。
グラスウールメーカー各社も環境大臣の「広域認定制度」を取得し、建設での廃棄物のリサイクルに取り組むなど、循環型社会の実現に貢献しています。
グラスファーバー自体も、私たちの身近にあるガラス製品もグラスファイバーの原材料になります。
コスト削減、環境保護のためにもぜひご相談ください。