多くの工業製品に使用されているフッ素樹脂は身近なところにもあります。
フライパンの表面に加工されているテフロンもフッ素樹脂の一つです。
優れた特性を持つフッ素樹脂ですが、廃棄物のリサイクルはできるのでしょうか?
こちらのコラムでは、フッ素樹脂のリサイクルついて解説いたします。
目次
フッ素樹脂とは?
フッ素樹脂とは、フッ素という元素を含んでいるプラスチックのことです。
主な原料が石油ではなく、蛍石を元に製造されています。
耐熱性・耐候性・耐薬品性・耐摩耗性・絶縁性・非粘着性などの特徴があり科学的に安定しているため、あらゆる分野で活躍しています。
自動車、半導体製造、製薬設備、精密機械、OA機器、家電、調理器具など多くの製品に使用されています。
最も一般的なフッ素樹脂は、ポリテトラフルオロエチレンですが、他にもフッ素化ポリエチレン。
フッ素化プロピレンなどいくつかの種類があります。
産業廃棄物処理の方法は?
フッ素樹脂は、産業廃棄物の分類としては「廃プラスチック」になります。
廃棄処分する場合、フッ素樹脂は科学的に不活性なので、基本的には埋め立て処分となります。
焼却する際は、ダイオキシンなどの有害なガスが発生するため、構造基準、維持管理基準を満たした焼却炉、熱分解生成物を処理できる施設が必要です。
埋め立てれば無害でも、焼却すると有害になりますので、廃棄処分の際はきちんと分別することが大切ですね。
こちらの記事も参考にご覧ください。
フッ素樹脂の処理方法とは?|丸商の産廃コラム|廃棄物処理・環境コンサルティングの株式会社丸商
リサイクルはできるの?
フッ素樹脂は熱分解の際に発生するガスの取り扱いが難しく、再生利用できないものも多かったのですが、現在はリサイクル技術が進んでいます。
埋め立て処理は環境負荷にもつながりますし、埋立地逼迫の問題もありますので、積極的にリサイクルに取り組む必要があります。
フッ素樹脂には様々な種類があり、その種類や使用用途によってはリサイクルが難しい場合もあります。
マテリアルリサイクルの場合では、多様な樹脂が混合されていると再利用の際に樹脂の特性が変わってしまいます。
廃棄物をリサイクルするためには適切な分別と管理が必要になります。
廃棄物のリサイクル技術は日々進歩しています。
再利用して新たな資源や製品にしていくためには、まずは廃棄物の種類を把握して管理することも大切です。
知識と経験のある当社にぜひご相談ください。