建物の外壁や内装などに使用されているモルタルは、新築やリフォームの際などによく使用されています。
解体などで発生したモルタルは、どのように廃棄処理すればよいのでしょうか?
こちらのコラムでは、モルタルの産廃処理方法について解説いたします。
目次
モルタルとは?
モルタルとは、一般的にセメント(ポルトランドセメント)に砂(細骨材)と水を加え練り上げて作られます。
柔らかくて取り扱いが容易なので、建物の外壁、天井、内装、煉瓦の接着、コンクリートの補修などに使用されています。
無機質で耐火性が高く、有毒ガスを発生しないなどのメリットがあります。
また、模様をつけたり平面に仕上げたりと自由度が高いので、下地や仕上げの調整にも用いられています。
一方で、ひび割れしやすいという面もあるので、使用する際には目地を設けるなどをして、ひび割れを防止します。
コンクリートやセメントとの違い
モルタルに似た素材としてコンクリートとセメントがあります。
コンクリートは、セメントに砂利と水を加えて作られます。
モルタルと違って砂利を使用するため強度が高いので、建造物の構造材に使用されます。
セメントは、粘土や石灰石から作られていて、モルタルやコンクリートの原料となる素材です。
セメント単体で使用されるというより、セメントと他の素材を混ぜ合わせ、その割合によって様々な建築資材を作ります。
粉末状で空気中の水分と反応すると硬化してしまうので、保存には注意が必要です。
産廃処理の方法は?
モルタルを処分する際は、は産業廃棄物として処理します。
廃棄物分類では、建物の解体工事で発生する破片などはコンクリートと同様「がれき類」に分類されます。
一方、使用前のモルタルや、製造工程で排出されたもの、水分を含み泥状になったものは「汚泥」として処理します。
モルタルは、回収された後再利用することができますので、細かく粉砕して路盤材や骨材などとしてリサイクルされます。
モルタルが下水道に不法投棄され、河川が汚染されて罰則が課された事例などもありますので、モルタルは産業廃棄物として適切に処理しなければなりません。
産業廃棄物は、許可を取った処理業者に委託をしてマニフェストの交付を行うことが義務付けられています。
コンクリートやセメントとの違いなども含め、正しく処理が行えるようご提案したしますので、ぜひご相談ください。
※当社は法人様のみのご対応となります。