環境配慮の取り組みが企業評価に直結する時代。
とはいえ、「廃棄物削減=投資が必要」と思い込んでいませんか?
実は、費用をかけずに、今すぐ始められる改善策が多く存在します。
こちらのコラムでは、産業廃棄物の発生量を削減し、コストと環境負荷の両方を減らす「小さな改善」を5つご紹介します。
目次
「混ぜればゴミ、分ければ資源」分別ルールの見直し
よくあるのが、可燃ゴミや産業廃棄物にリサイクル可能なものが混在しているケースです。
ルールが曖昧だと、現場では判断に迷い、結果として「全部捨てる」ことになってしまいます。
・分かりやすい分別ポスターの掲示
・実際の廃棄物写真を使ったマニュアル
などを活用すれば、ゼロコストで改善可能です。
「ちょっと待った!」製造現場のムダな廃棄の可視化
製造工程で、「まだ使えるのに廃棄」されている原材料・副産物はありませんか?
まずは廃棄される量・理由・タイミングを可視化することから始めましょう。
・シンプルな集計表(紙・ExcelでOK)
・1週間の仮調査だけでも、無駄が見えてきます。
包装資材・緩衝材の「再利用ステーション」設置
仕入れ時に使われた段ボールや緩衝材を、社内で再利用する仕組みを作るだけで大きな効果があります。
・再利用可能な資材を保管する「共用棚」を設置
・使用者を募る仕組みを周知(社内チャットなど)
特に、物流部門や製造現場の発案で始まると成功率が高いです。
社員教育ではなく「現場の声」を吸い上げる
マニュアルを読ませるだけでは改善は進みません。
むしろ、現場からの「気づき」こそが改善の宝です。
・毎月1件「ムダを見つけた報告」を集める
・報告者にささやかな表彰やお礼をする
改善提案制度まで大げさにせず、「軽い仕掛け」で現場の声を拾うと良いでしょう。
業者まかせにしない「排出後チェック」
処分業者に出した後の廃棄物をチェックしていますか?
「実は有価物として売れるものだった」「混合物扱いされて費用が割高だった」などの見落としがあるケースもあります。
・月に一度、マニフェストや引取伝票の内容を社内で共有
・同業他社との情報交換でベンチマーク
廃棄物処理コストは、「最後の工程で見直せる」ことも多いです。
まとめ
産業廃棄物削減は、大きな投資がなくても「意識」と「仕組み」で着実に成果を出せます。
まずは“できるところから、小さく始める”ことが重要です。
もし「何から手を付けて良いかわからない」とお悩みの場合は、当社が無料相談を行っています。お気軽にご相談ください。