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丸商の産廃コラム

COLUMN

その分別、本当に意味がありますか?現場の“自己満足リサイクル”を見直す

多くの企業で、環境配慮の取り組みとして排出前の「分別」は当たり前になってきています。

しかし現場を見ていると、時々こうした状況に出会います。

  • 細かく分別しているのに処理費は下がらない
  • リサイクルしていると思っていたが、実は焼却処理だった
  • 分別項目が増えすぎて現場負担だけが増えている

つまり、
“リサイクルしているつもり”になっているケースです。

これは決して珍しい話ではありません。


分別=リサイクルではない

まず理解しておきたいのは、

分別しただけではリサイクルにはならないという点です。

重要なのは、

  • その分別物に再資源化ルートがあるか
  • 再生原料として需要があるか
  • 品質が維持されているか

です。

例えば、

  • 材質混合プラスチック
  • 汚れが付着した樹脂
  • 少量でロットがまとまらない廃材

これらは分別していても、最終的には

  • 固形燃料化
  • サーマルリサイクル
  • 焼却処理

になるケースも少なくありません。

現場の努力が、マテリアルリサイクル、資源循環につながっていない可能性があります。


よくある「自己満足リサイクル」3つの例

① 分別しすぎて品質が落ちている

分別箱を増やした結果、

  • 管理が追いつかない
  • 異物混入が増えてしまった
  • 表示と中身が一致しない

という状態になることがあります。

結果としてリサイクル業者側では再選別が必要となり、
評価が下がるケースもあります。


② 実は同じ処理ルートだった

現場では

  • 廃プラスチックA
  • 廃プラスチックB

と分けていても、処理業者側では同じ設備へ投入されている場合があります。

この場合、

分別によるコスト削減効果はほぼありません。


③ ESG対応の“形式化”

近年は環境報告やCSR対応として分別を強化する企業も増えています。

しかし、

  • リサイクル率の実態を把握していない
  • 最終用途を確認していない
  • 処理業者に任せっきりになっている

と、本来の環境効果が見えなくなります。


本当に意味のある分別とは?

重要なのは「分けること」ではなく、

出口から逆算することです。

つまり、

・ どこで再資源化されるのか
・どんな製品になるのか
・品質条件は何か

を理解した上で分別設計を行うことです。

場合によっては、

  • 分別項目を減らす
  • 排出方法を変える
  • 保管方法を改善する

方が、リサイクル率もコストも改善することがあります。


現場負担と効果のバランスが重要

分別は現場作業です。

過剰な分別は、

  • 作業時間増加
  • 誤投入リスク
  • 管理コスト増加

につながります。

「頑張っているのに成果が出ない」という状態は、企業にとっても現場にとっても望ましくありません。


まとめ

分別は目的ではなく、あくまで手段です。

本当に重要なのは、

その分別がコスト削減や資源循環につながっているか。

一度、自社の分別方法が

  • 実際のリサイクルにつながっているのか
  • 処理ルートと整合しているのか

を見直してみることをおすすめします。

もし、

  • 分別しているのに処理費が下がらない
  • 処理方法、リサイクルの実態が分からない
  • 分別ルールが属人化している

といった課題があれば、排出実態や処理ルートを整理することで改善できる可能性があります。

弊社では、処理業者選定だけではなく廃棄物分別の最適化やリサイクル実態の可視化などのコンサルティング支援も行っています。
お気軽にお問い合わせください。

 

 

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