産業廃棄物の中に鉱さい(鉱滓)と呼ばれる廃棄物があります。
事業活動によって発生した鉱さいは適切な処理方法によって産廃処理を行う必要があります。
鉱さいとはどのような廃棄物なのか?
どのように処分を行うのか?
リサイクルは可能なのか?を解説していきます。
目次
鉱さいとは
主に炉カス(スラグ)と呼ばれる製鉄工程によって発生する不純物などがあります。
炉の種類などによってスラグの性質にも差があります。
鉱さいの種類
スラグ
高炉スラグや電気炉スラグと呼ばれるものです。
高温で溶融し液状になった金属の表面に不純物が分離します。
それで、この不純物は冷却されて固まり、石や砂のような状態になってものです。
鋳物砂
溶かした金属を流し込む型を鋳型(いがた)、製品を成型することを鋳造(ちゅうぞう)、成型された物を鋳物(いもの)と言います。
鉱さいの処分方法
管理型最終処分場にて埋立て処分を行います。
但し、有害物質を含む場合は遮断型最終処分場にて埋立て処分されます。
鉱さいのリサイクル方法
鋳物砂
混じった鉄を磁力で取り除き、再度鋳型の原料となる鋳物砂としてリサイクルされます。
路盤材
スラグや鋳物砂を道路へ敷き詰める路盤材としてリサイクルされます。
セメント原料
セメントの粘土原料としてリサイクルされます。
他にも汚泥や燃え殻なども物によってはセメント原料としてリサイクルされています。
鉱さいの処分にかかる費用相場
平均的に15~40円/kg程で処分されているケースが多いです。
ただし、成分や業者によって費用は大きく差がでることもあります。
まず、廃棄物の情報を事前にしっかりと把握して、処分見積りを依頼しましょう。
少なくとも3社以上の相見積もりが望ましいです。
まとめ
鉱さい(鉱滓)は、主にスラグなどの製鉄工程で発生する石や砂のような産業廃棄物です。
埋立て処分より路盤材やセメント原料などの再資源化される取り組みが進んできており、リサイクルも盛んにおこなわれています。
それで処分費はおおよそ15~40円/kgほどで推移しています。
性状などによって変動するもので、廃棄時には内容をよく確認してから計画を立てましょう。
当社ではコストダウン以外に適正処理・リサイクル・環境負荷低減といったニーズにも対応してご提案をいたします。
少しでも廃棄物で気になることがありましたら、まずはご相談ください。