リチウムは毎年使用量が増えている原料です。
主に2次電池を製造する原料として使用しています。
一般的な製造業でも2次電池を使用した廃棄物として排出することが多くなっています。
これらは産業廃棄物として適切に処分しなければなりません。
廃リチウムはどのような特性があって、どのような処理方法があるのか解説していきます。
目次
リチウムの特性と廃棄物としてのリチウムは
リチウムは、軽くて重さの対比電気容量の効率性が高いです。
この特性から主に2次電池であるリチウムイオン電池で使用されています。
他の産業ではガラスとセラミックスの製造やアルミニウムの抽出にも使用されています。
現在、リチウムの使用量で半分以上が2次電池製造に使用されています。
よって、廃棄物として処分される廃リチウムもリチウムイオン電池の割合が多いです。
廃リチウムの危険性
リチウムに毒性はないですが、水と接触すると爆発的に反応する性質を持っています。
よって2次電池で製造されたリチウムイオン電池は放電や衝撃に弱く爆発する可能性があります。
リチウム蓄電池関係
廃リチウムを廃棄する方法は?
リチウムは爆発性などの危険があり、適切な処理方法で廃棄する必要があります。
多くの場合、リチウムイオン電池は化学物質を使用し、完全の放電・腐食します。
この段階で爆発する可能性は低いです。
しかし、このまま焼却すると混合されたニッケルなどの金属ともに焼却することとなります。
よって、大気汚染に繋がるため、化学物質を利用して抽出します。
抽出されたニッケルはまたリサイクルすることができます。
廃リチウムの無害化処理が終わった後の物は、埋立て処分が可能になります。
廃リチウムの課題
世界的にリチウム使用量が増えており、特に2次電池の排出量が増加しています。
環境汚染はもちろん、リチウムは生産量も少ないのでリサイクル需要が高くなっている状況です。
そのため世界的に研究が行われております。
しかし、リサイクル可能な状態まで開発された技術はほぼ無い状況です。
韓国では使用済みの2次電池を回収し、リチウムだけ抽出して2次電池製造工場に販売する事業も行っています。
しかし、回収率も低く、高純度のリチウムを抽出できないので、更に技術開発が必要になっています。
まとめ
廃リチウムの中で、主にリチウムイオン電池は衝撃・水に爆発的に反応する危険性があります。
よって、適切な処理方法で廃棄する必要があります。
処理方法は、埋立て・焼却する方法があります。
廃棄するときは化学物質を使用して有害性・爆発性を無害化して処理を行います。
世界的にリチウムが不足しており、リサイクルの要望が高まっている現状です。
実際にリサイクルできる高純度のリチウムを抽出する技術は、まだ課題として残っています。
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