ベンゾトリクロリドは主に塗料や化学物質の中間体として使用されています。
トリクロロメチルベンゼンという別名としても使用されているベンゾトリクロリドは排出する時、注意事項や処分方法は何があるのか詳しく解説いたします。
目次
ベンゾトリクロリドとは?
ベンゾトリクロリドは引火性がある液体で石油から生産されています。透明、又は黄色です。
水や他の化学物質と接続すると激烈な科学的な反応が起こる為、危険物・有害物として指定されております。
安衛法の特定化学物質には第一類物質として分類されています。
ベンゾトリクロリドの用途は?
ベンゾトリクロリドは主に塗料などの中間体として利用されています。
塗料の以外の使用例としてはトルエンと反応させて合成するラジカル開始剤、加水分解して塩化ベンゾイルを得ることや殺虫剤の材料があります。
他にも紫外線吸収剤、医薬、農薬、塗料の原料として使用されています。
廃棄する方法は?
ベンゾトリクロリドは単独で排出する可能性は低いですが、漏れた物や大量廃棄によって処分方法に差があります。
次に少量廃棄から大量廃棄する場合について解説いたします。
少量廃棄(漏えい物)
漏えい物を処分する方法は、火気を遠ざけ、紙タオル、又はひる石で吸い取り、鉄製・ガラス製・プラスチック製の物を使用して、さらにその吸収物を移します。
その後、移した吸収剤を蒸発器に入れて蒸発する方法です。
蒸発が終わった後の残った紙タオルやひる石は焼却を行います。
漏えい部分は石鹼液を使用して洗浄します。
大量廃棄
大量のベンゾトリクロリドを廃棄するには二つの方法があります。
- ひる石、重炭酸ソーダ、または砂とソーダ灰混合物の上に注入する方法です。ベンゾトリクロリドを上記の物質にしっかりと混ぜて、紙箱に取り、開放形焼却炉で焼却します。
- 可燃性溶剤で溶解した後、焼却炉の焼却室内へ噴霧する方法です。この方法で処分する時はアフタバーナーとアルカリ水洗式除塵装置がある焼却炉に依頼する必要があります。
まとめ
ベンゾトリクロリドは医薬、農薬、殺虫剤等の製造に使用されています。
有害性・危険性がありますが、産業廃棄物の分類で特別管理産業廃棄物にはなりません。
少しずつ漏れたものはひる石・紙タオルを使用して吸着し、ベンゾトリクロリドを蒸発します。
大量廃棄をする時はまた吸着して焼却、溶解して焼却等二つの方法があります。
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