産業廃棄物の中には、一般的にはあまり馴染みのないものも多く存在しています。
有害物質や危険物質であれば、なおさらです。
そんな中で「タリウム」という物質があります。
こちらの参考にして危険性や有害性を理解して、処理を検討していきましょう。
今回はタリウムの危険性や有害性について解説していきます。
目次
タリウムとはどんな物質?
金属元素の一種で、元々は銀灰色の粒ようなものです。
使用用途は、電子部材・光学ガラス、過去には農薬や殺鼠剤にも使用されていました。
タリウムは人体にとって強い毒性を持っており、呼吸不全や神経系に障害を引き起こす恐れがあります。
そのため、規制等により一般的には手に入らないようなものです。
特別管理産業廃棄物には該当しないため、普通産廃として処理することとなります。
処理業者にはタリウムが含有されている旨を詳しく伝えることが重要です。
タリウムの処理方法は?
具体的な無害化する技術や処理方法が確立されていません。
もし処理を行う場合、現在の廃掃法内での処理を行うことになります。
例えば、コンクリート固化によって不溶化したものを埋立て処分などが考えられます。
頻繁に廃棄に出されることはないかもしれませんが、有害物のため注意が必要です。
不明な廃棄物を判別しよう
しっかりラベルや看板などを使用して他の廃棄物の分けて保管します。
もし、中身がわからなくなったりすると事故の原因にもなりかねません。
特に有害物質・危険物質が含まれるものは要注意です。
処理検討では、廃棄物の性状や成分、排出量など細かな情報まで業者に伝えて検討してもらいます。
情報が薄いと、情報不足により断られる可能性が高く、逆に不適正処理の原因になります。
許可だけでなく、過去の処理実績や特有の強みなども考慮して検討すると良いと思います。
まとめ
タリウムは人体に強い毒性のある金属の一種です。
現在では、一般的に身近にあるものではありませんが、事業者から廃棄される場合は産業廃棄物として処理します。
現在、確実な無害化やリサイクル方法がありません。
廃掃法の範囲内で処理を行うことになります。
その場合、処理業者へ有害性などの詳しい情報を必ず提供しましょう。
当社では、有害物質や危険物を含む廃棄物のご提案実績もございます。
よくわからない廃棄物でも、お気軽にご相談ください。