産業廃棄物の「廃油」とは、事業活動において使用済みの油の事を指します。しかし、一言で廃油といっても、種類はさまざまで、潤滑油や絶縁油、タールピッチ、洗浄油など多くの種類が存在します。
また、廃油の中でも危険性の高いガソリンや灯油、軽油といった燃焼しやすい廃油は特別産業廃棄物に該当するものもあります。特別管理産業廃棄物は特に危険性の高い廃棄物に該当するため、廃油を取り扱う排出事業者はその危険性をしっかり理解した上で処分を検討しなければなりません。
今回は、これら廃油を処分するのに実際どれくらいの費用がかかるのか、全国的な処分費の相場をまとめてみました。
また、処理コストを抑える工夫の解説もするので、ぜひこの記事を参考に廃油処理の見直しをしてみて下さい。
当社では廃油処理のご相談に対して最適な処理法をご提案します。お悩みの場合は、是非お気軽にご相談ください。
※なお、お問合せは法人事業者のお客様のみご提案とさせていただきます。
目次
廃油の全国的な相場
エリア毎に廃油処理に必要な料金をまとめました(下記参照)。
エリア | 料金表 |
---|---|
北海道 | 40円~95円 |
東北エリア (青森県、秋田県、岩手県、宮城県、山形県、福島県) |
35円~90円 |
関東エリア (群馬県、栃木県、茨城県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県) |
30円~100円 |
甲信越エリア (山梨県、長野県、新潟県) |
30円~95円 |
北陸エリア (富山県、石川県、福井県) |
25円~95円 |
東海エリア (静岡県、岐阜県、愛知県、三重県) |
25円~90円 |
関西エリア (和歌山県、大阪府、奈良県、京都府、兵庫県) |
35円~90円 |
中国・四国エリア (岡山県、広島県、鳥取県、島根県、広島県、山口県、徳島県、愛媛県、香川県、高知県) |
30円~100円 |
九州エリア (福岡県、佐賀県、長崎県、宮崎県、熊本県、大分県、鹿児島県、沖縄県) |
35円~100円 |
全国 | 30円~95円 |
処分場のエリアや業者によって変動しますが、全国的に1kgあたり30円~95円ほどが処分費の平均です。
「この価格より高いから足元を見られている!」「安いから不適切な処理がされている!」といった事ではございません。しっかりと価格と処理内容を調査して検討することが重要です。
また、廃油の種類や性状によっても処理費用は変動します。一般的な廃油に比べて、廃塗料やグリスなどは費用が高くなる傾向にあります。さらに危険性の高いガソリンや灯油、軽油といった燃焼しやすい特別管理産業廃棄物になると、さらに処理費用は高くなります。
詳細な廃油の種類の処理費用については、以下よりお問合せください。ご相談やお見積りは無料で承っております。
廃油処理費用を抑えるためには
廃油の中には、種類によって有価物として「買取り」や「無料回収」が可能なものがあります。つまり、他社や他業界に売ったり、無償で提供することで、廃油の処理費用を浮かせることができます。
廃油を有価物化・無料回収してもらえる場合

廃油が有価物・無料回収可能できるポイントは、再生燃料や別原料として再生可能かどうかです。具体的に、再生燃料や別原料として利用できる「廃食用油」は有価物として買い取りしてもらえる事が多いです。また、エンジンオイル、タービン油、機械用オイル(マシン油)なども有価物化されることがあります。
このように廃油の種類によって有価物化出来るものと、出来ないものがあるため、排出事業者はそれらを把握し区別をする必要があります。
▼廃油排出事業者様が処理費用0、さらに有価物化に成功した事例はこちらをご覧ください
廃油排出事業者の課題解決事例集
有価物化になる場合と、無料回収または費用がかかる場合の違いは?

では、実際に有価物化できる廃油なのに、無料回収もしくは費用がかかる場合の説明をしていきます。業者によって判断基準は異なりますが、一般的に「定期的・量が多い=有価」、「限定的・量が少ない=無料回収」になる傾向にあります。
また、有価買い取りが可能な廃油であっても、雨水など水分を多く含んでいたりや異物が混入している場合は、無料回収もしくは、産廃として処分費が発生してしまうことがあります。
以上のことから、できるだけ異物が混じらないようすること、水分を含まないように保管していくのが費用を抑える上での重要なポイントとなります。
まとめ

廃油の処理費用の相場としては、30円~95円/kgあたりが全国平均となります。エリアや業者、廃油の種類といった条件次第では、処理費用が嵩んでしまうケースもよくあるため、あくまでも目役の数値として覚えておきましょう。
少しでも処理費を抑えたい方は、廃油の種類をしっかり理解して、異物や水分を含まないよう保管し、有価物化や無料回収できる道を探しましょう。
また、費用だけではなく、処理業者の処理方法や、許可証など把握し、よく検討した上で、委託することが大切となります。
株式会社丸商では廃油のコストダウン、有価物化のお問い合わせを数多くいただいております。「処分コストを払いすぎているのでは?」「廃油の処理に困っている…」などお悩みの場合は、是非一度ご相談ください。
※なお、お問合せは法人事業者のお客様のみご提案とさせていただきます。