動植物性残渣は、業種によって産業廃棄物と一般廃棄物に分けられ、処分までの扱う方法が異になるため、注意する必要があります。
今週のコラムでは動植物性の残さに対して詳しく説明いたします!
目次
動植物性残渣とは
動植物性残渣は、産業廃棄物の一つです。
特定の業種で原材料として使用される動物性と植物性の固形状の廃棄物を言います。
動植物性残渣を産業廃棄物として扱う業種
産業廃棄物は、事業活動に伴って発生する廃棄物を産業廃棄物と定義します。
動植物性残渣は特定の業種、例えば食料品製造業、医薬品製造業、香料製造業などがあります。
レストランなど飲食店で発生した食品残渣は、一般廃棄物として分けられますので注意が必要です。
また注意することは、固形状の廃棄物のみに動植物性廃棄物として分けられることです。
例えば、廃油や廃酸、廃アルカリなどの液体や泥状は別の産業廃棄物として分けられますので、注意が必要です。
動植物性残渣の例
動物性残渣
動物性残渣は、動物の肉、魚の内臓や骨、卵から、貝殻などがあります。
植物性残渣
植物性残渣は、野菜くず、大豆かす、酒かす、コーヒーかす、ビールかすなどがあります。
リサイクル方法
動植物性残渣は、排出量の7割ほどリサイクルされる取り扱いやすい廃棄物とみられます。
以下に、リサイクル方法を紹介いたします。
①メタン発酵
メタン発酵は、廃棄物を微生物に分解させ、バイオガスを発生させるリサイクル方法です。
この方法で発生するガスは主にメタンです。
発熱量が高く、発電設備に燃料として活用される場合が多いです。
②飼料化
飼料化とは、動植物性残渣を加工し、家畜などの餌にリサイクル方法です。
飼料化は産業廃棄物の排出量を減らすことだけではありません。
家畜の飼料の費用も減らしてくれる非常に有益なリサイクル方法です。
ただ、飼料として加工する産業廃棄物の品質のレベルを維持する必要があります。
③肥料化
肥料化とは、廃棄物を微生物に分解・発酵させ、農地の土を活性化させる肥料を作るリサイクル方法です。
肥料化は他のリサイクル方法と比べると簡単で、農地とかに活用性が高いリサイクル方法です。
動植物性残渣の処理方法
リサイクルができないものは、以下の方法の通りに処理することになります。
①焼却処理
焼却処理は、その名の通り焼却して処理する方法です。
委託する際には、処分場がどのような方法で処理しているのか確認する必要があります。
②埋め立て処理
埋立処理をする時、管理型の最後処理場を利用することが必要です。
埋立てで土壌や地下水が影響を与えないよう対策がある最終処分場に依頼する必要があります。
間違えても違法な処理場に依頼しないように注意しましょう。
処理費用相場
処理の費用は、おおよそ20円~50円/kgで処理されることが多いです。
性状や量などによって費用は変動します。
委託する処理業者に、自社の廃棄物の情報をより詳しく伝えることが大切です。
まとめ
動植物性残渣は業種によって、一般廃棄物と産業廃棄物になることを注意する必要があります。
リサイクルも、廃棄物としての処理も注意を確認しながら処理の方法を決めるのが大事です。
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