アルミ製品を製造する工程において、アルミドロスと呼ばれるものが発生します。
これは溶解する時に発生する滓で、アルミの成分がまだ残っている状態です。
実際にこれを有効利用しようとする動きもでてきています。
今回はアルミドロスのリサイクルについて、解説していきます。
目次
処理の実態
アルミドロスには約60~80%のアルミ成分が含まれています。
これの酸化物などの不純物と分離することで回収されます。
回収後のアルミドロス(残渣)は管理型最終処分場にて埋立て処分することが一般的です。
しかし、埋立て処分場には限りがあり、処分場の逼迫や処分費の高騰、灰に含まれる窒化アルミが水と反応してアンモニアガスが発生し悪臭が放出するといった問題もあります。
よって、アルミドロスをリサイクルしていくことは大きな課題をいえます。
アルミドロスのリサイクルは?
こうした動きもあり、アルミドロスをリサイクルする動きや技術が開発されてきています。
例えば、無害化処理を行った上でセメント原料としてリサイクルする方法です。
他にも路盤材や炉の保温材剤などとしても一部使用されることがあります。
これらのリサイクルプロセスには高い技術力が必要です。
環境負荷低減のために
リサイクルが難しい廃棄物はアルミドロスだけではありません。
他にも埋立て処分されている廃棄物は多く存在します。
技術的にまだ開発段階のものもあります。
私たちができることは、徹底した分別や保管、異物や不純物を取り除くといったことができれば、リサイクル率を高くできます。
実際にリサイクルを行うためには高額な処理費がかかり、経済的に難しいという状況もよくあります。
私たち丸商では、お客様の「何とかリサイクルしたい」というニーズにお応えできる提案に力を入れています。
リサイクルや有価物化など環境負荷低減に貢献したいといったご相談を多くいただきます。
ぜひ、一度ご相談ください。