近年、廃プラスチックの産廃処理費は高騰し続けています。
燃料費、人件費、メンテナンス費…その影響は多くの企業に広がっています。
一方で、廃プラは有価物として取引できるケースも確実に存在します。
では、売れる廃プラスチックと売れない廃プラスチックの違いはどこにあるのでしょうか?
こちらの記事では廃プラスチックの有価物化について解説します。
目次
売れる廃プラの条件は「素材 × 品質 × 量 × 継続供給」
| 評価ポイント | 具体例 | 有利に働く条件 |
|---|---|---|
| ①素材の種類 | PE、PP、PS、PETなど | 単一素材、国内需要が高い樹脂 |
| ②品質(異物混入の少なさ) | 異物混入、金属等付着の有無 | 選別・破砕済、洗浄済み |
| ③数量 | 月間排出重量の安定性 | 1ロットでも安定継続が重要 |
| ④流通形態 | バラ | ベール・フレーク・ペレット化が高評価 |
特に異物混入率が価格に大きく直結します。
現場の工夫だけで価値が大きく変動する代表例です。
「売れる市場はどこ?」再商品化ルートの例
| 主な用途 | 対象樹脂 | 特徴 |
|---|---|---|
| プラスチック製品原料 | PE、PP、PETなど | 高品質を要求、単一樹脂が基本 |
| セメント原燃料 | 雑品プラ | 低品質でも利用可能 ただし有価物化は難しい |
| ケミカルリサイクル原料 | 雑品プラ・複合材 | 今後拡大見込み、現在は限定的 |
有価物化できない原因は現場にあることが多い
よく見られる障壁:
- 異物混入を防げていない
- 各部署で排出方法が統一されていない
- 排出量が少なく商流に乗らない
- 需要のある樹脂が分別されず混在している
特に「混合プラ」はほぼ売れない傾向にあります。
有価物化へのステップ
・排出状況の棚卸(素材・量・混入率の見える化)
・現場での分別ルールと管理強化
・継続供給の計画化
まとめ
廃プラスチックは「処理」ではなく「有価」できる可能性があります。
鍵は、“市場のニーズを踏まえた排出設計”にあります。
自社だけで判断せず、専門家による評価を受けることでコスト削減につながるケースも多くあります。
当社では廃プラスチックの有価物化が可能か診断いたします。
全国でも各廃プラスチック類の実績が多数ございます。
・現状の排出状況の評価
・市場性調査
・改善プランの提示まで
ご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。


