ビニール製品といえば、私たちの生活にはなくてはならないものです。
周りを見渡せば、ビニールやプラスチック製品が溢れています。
身近な生活用品から、工業、農業用の製品まで、ビニールはどのように処理すればよいのでしょうか?
こちらのコラムでは、ビニール製品の処理とリサイクルについて解説いたします。
目次
ビニールの素材と種類
ビニール製品は、プラスチック素材の一種であり、柔軟性や加工性に優れています。
様々なサイズ、形状に加工することができるので、ポリエチレン袋(ゴミ袋)、ビニール傘、食品用ラップ、文房具、靴など数えきれないほどの種類があります。
他にも、農業用のビニールハウス、建築資材などにも使用されています。
材質も時代によって変化していますが、ビニールの素材は塩化ビニル樹脂で、石油からできた塩素とエチレンを反応させて作られます。
ビニールの廃棄物処理方法は?
ビニールは廃プラスチックなので、廃棄処理する場合には焼却処分、またはそのまま埋め立て処分されます。
しかし、どちらの方法も環境に負荷がかかります。
焼却処理の場合は、ダイオキシンや騒音、ばい煙の発生、焼却時の炭酸ガスによる気温上昇、また水質にも影響を及ぼします。
埋め立て処分の場合も、騒音や悪臭、土壌への影響も懸念されます。
例えば、農業用のビニールハウスが天候災害で破損した場合、一度に多量の廃棄物となることがあり、環境への影響が懸念されています。
再資源化はできるの?
環境への負荷を軽減するため、様々なリサイクル方法が進んでいます。
廃棄されたビニールを洗浄、粉砕した後、新素材として再利用できる状態に生成し、その後油に戻す技術で有効活用することもできます。
ビニール製品に限らず、プラスチック製品も回収した廃棄物を圧縮処理し、再利用できる資源に戻しています。
身近な素材で製品として大量に出回っているからこそ、廃棄物の量も増え、その分環境負荷も高まりますので、積極的にリサイクルしていきたいですね。
プラスチック、ビニール廃棄物の中には有価回収できるものもあります。
適切な処分リサイクル方法をご提案しますので、ぜひご相談ください。