太陽光パネルは、2012年頃から全国に広がり、今では市街地や山間部でもよく見かけます。
しかし太陽光パネルには寿命があり、その後の処分が問題になっています。
寿命を迎えた太陽光パネルはどのように廃棄すればよいでしょうか?
こちらのコラムでは、太陽光パネルの廃棄方法について解説いたします。
目次
太陽光パネルの特徴と問題点
太陽光パネルはソーラーパネルとも言われており、太陽光のエネルギーを電気エネルギーに変える発電装置です。
2009年に余剰電力買取制度が開始されたことや、環境にやさしい再生可能エネルギーのひとつとして注目が集まり普及してきました。
しかし、装置そのものに耐用年数に伴う寿命があります。
使用環境によって故障や劣化することも含めて、一般的には20〜30年程度が寿命と言われています。
導入から短期間で急増した太陽光パネルの多くが、同じような時期に寿命を迎えることになり、同時期に廃棄の量も増えることが予想されます。
廃棄処分の方法は?
環境省によれば、2035年あたりから、太陽光パネルの廃棄物量がピークを迎えると言われています。
2022年の太陽光パネル廃棄量は約6,300トンでしたが、10年後には約30万トンにもなるとも予想されています。
太陽光パネルは、アルミニウムなどの金属やガラス、プラスチックなどで作られています。
また、効率良く発電するためにカドミウムや亜鉛などの重金属、有機化合物が含まれています。
これらは人体にも環境にも悪影響を及ぼす有毒な化学物質ですから、産業廃棄物として専門の廃棄業者に依頼して適切に処理しなければなりません。
リサイクルはできるの?
太陽光パネルのリサイクルは可能ですが、コストがかかるのが現状です。
構成されている素材は再利用可能なのですが、パネルを分解する際には特殊な機器が必要になります。
そのため対応できる業者が限られて、処理費用が高くなってしまうケースがあります。
またリサイクルで回収可能な素材も限られており、収益面でもあまり期待ができないようです。
このような理由から、リサイクルよりも廃棄処分してしまう状況が多いようです。
今後はリサイクルが義務化される予定もあるので、リサイクルしやすく環境負荷が低い製品を増やしていくなどの課題があります。
再生可能エネルギーとして誕生した太陽光パネルが、大量の廃棄によって逆に環境負荷の原因にならないよう、適切な廃棄処理とリサイクルに取り組む業者に依頼したいですね。
処理にお困りの際は、全国にネットワークのある弊社へぜひご相談ください。