ディーゼル燃料やボイラーなどに用いられる重油が廃棄物となった場合、どのような処理が必要なのでしょうか?
こちらのコラムでは、廃油の処理と、リサイクル、有価物化について解説いたします。
目次
重油の種類とは?
重油は、第3石油類に分類されます。
第3石油類とは1気圧において引火点が70℃以上200℃未満の引火性液体を指します。
重油は、常温では引火しにくいものの、燃焼温度が高いので、一度火がつくと消化が難しいという特徴があります。
また、霧状になると常温でも引火しやすいという面もあります。
こちらの記事も参考に御覧ください。
引火性廃油はどんな廃棄物?|引火性廃油|廃油(引火点70℃未満)|廃棄物処理・環境コンサルティングの株式会社丸商
処理方法は?
重油は、一般的には引火点が70℃以上なので、特別管理産業廃棄物ではなく、産業廃棄物の廃油になります。
霧状になると引火しやすいですが、霧状になった重油がそのまま廃棄物として排出されるとは考えにくいので、通常の排出状況と考えてよいでしょう。
廃油のリサイクル
廃棄物の有価物化も年々進み、廃油をリサイクルしての再生重油の需要も高まっています。
廃棄物を有効活用したリサイクル燃料は、環境に優しく経済的でエシカルな燃料といえます。
2023年に施行された改正省エネ法の報告でも、再生重油は非化石エネルギーに分類されます。
今後、カーボンニュートラルに向けた取り組みとしても、ますます非化石エネルギーの拡大が見込まれますね。
重油の処理、有価物化についても、処理業者のネットワークを全国に持つ弊社にぜひご相談ください。