私たちの生活に欠かせないデジタル製品や電子機器の製造に欠かせないのが、プリント基板です。
世界中でデジタルツールが開発され普及し、さらにその需要も高まっていきます。
そんなプリント基板の廃棄物処理はどのようにすればよいのでしょうか?
こちらのコラムでは、プリント基板の廃棄物処理とリサイクルについて解説いたします。
目次
プリント基板とはどんなもの?
プリント基板とは、絶縁体の内部や基板上には導体の配線のみで電子部品は取り付けられていない状態のプリント配線板と、電子部品がはんだ付けされ回路として動作するプリント回路板のことを言います。
普段はあまり目にすることはないですが、パソコン、タブレット、スマートフォン、テレビ、エアコン、冷蔵庫など私たちの身近に存在しています。
他にも、産業ロボットや医療機器、自動車や航空機などにも使用されており、どんな電子機器もプリント基板無しでは製造できないほどです。
廃棄物としての処理方法は?
廃基板などの電子廃棄物は、様々な半導体や電子部品とプリント基板などで構成される機器などの廃棄物のことで、Eスクラップ、E-waste(電気電子機器廃棄物)、電子スクラップとも言われます。
廃棄の際には、廃プラスチック類と金属くずに分けられ、焼却や加熱処理が行われます。
これらは資源のリサイクルが望まれますが、使用用途によっては個人情報や機密データが残存していることがあり、機器に使用されている貴金属などの抽出前に機密滅却処理をしなければなりません。
また、プリント基板は電子部品を取り付けるプラスチックでできており、そこに難燃剤が添加されています。
難燃剤の中には合成不純物として、有毒な臭素系ダイオキシン類が含まれている場合もあるので処理の際には注意が必要です。
リサイクルはできるの?
プリント基板を含む電子廃棄物には、貴金属資源が多く含まれており、廃棄される機器から貴金属を抽出して半導体や電子部品に使用する貴金属素材に再生する技術が進んでいます。
買取をする業者もありますが、基板は様々な種類の素材で構成されており、金・銀・銅・アルミ・鉄・プラスチックの他に、水銀が含まれている場合もあります。
水銀が含まれているかどうかで、その後の処理について判断が変わってきます。
日進月歩の電子機器は私たちの生活をより快適にしてくれます。
再生利用可能な有価物の回収と適正な処理のためにもぜひご相談ください。