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丸商の産廃コラム

引火性廃油

シンナーの廃棄物処理はどうするの?

塗料を薄めて塗りやすくしたり、塗装の表面をきれいにする役割もあるシンナー。

プラモデル用のうすめ液や化粧品の除光液など一般家庭でも使われており、ホームセンターなどでも購入できるものです。

では、事業所で産業廃棄物となったシンナーはどのように処理すればよいのでしょうか?

こちらのコラムでは、シンナーの廃棄物処理について解説いたします。

シンナーの用途と種類

シンナーは、ラッカー、ペイント、ワニスなどの塗料などを薄めたり溶解するのに使われる有機溶剤です。

英語の「thin」は「薄める」という意味から「うすめ液」とも呼ばれています。

揮発性の有機化合物が含まれていて健康被害や発火の危険性があります。

一般家庭用シンナーと事業用シンナーは同じものではなく、事業用シンナーの方がより強力な溶解能力が求められるので、両者の成分や濃度は異なります。

また、有機溶剤の種類によって樹脂溶解力が変わるので、ラッカーシンナー、塗料用シンナー、エポキシシンナー、ウレタンシンナー、アクリルシンナーなど様々な種類があります。

有害性や危険性は?

独特の刺激臭があるシンナーは、揮発性が高いので気温が上がると蒸発して空気中に広がります。

この蒸気を吸うと、化学物質が呼吸器系を通して体内に入り込み、頭痛やめまい、視力低下などの急性症状が出ることがあります。

有害な化学物質なので、長期的に吸い続けると、呼吸困難やシックハウス症候群などを引き起こすこともあり、幼児やペットに特に強い影響が出る傾向があります。

廃棄物の処理方法は?

シンナーは可燃性の廃棄物(引火点70℃未満)です。

廃棄物となったシンナーは、特別管理産業廃棄物(廃油)として、許可を取っている業者に処理、収集運搬を依頼します。

溶剤系の塗料が固化した廃棄物は産業廃棄物(廃プラスチック)となります。

シンナーは引火性や揮発性が高いので、処理の際は適切な保管をしておくこと。

また、シンナーの容器の中身や状態を確認し、液体状のものであれば密閉容器で処理業者に引き渡す、などの注意点があります。

こちらも参考にご覧ください。

人体にも環境にも有害なシンナーは、適切に処理しなければ環境汚染や公害の原因にもなります。

地域によっては回収してくれる自治体もありますが、事業所からは大量の廃棄物が排出されますので、専門の業者にご相談ください。

 

 

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