私たちが生きていく上で欠かせない食品からは、生ごみが発生し廃棄されます。
一般家庭でも飲食店でも日々大量の食品廃棄物が排出されていますが、廃棄処分だけでなくリサイクルはどのように行われているのでしょうか?
こちらのコラムでは、食品残渣のリサイクルについて解説いたします。
目次
食品残渣の種類
食品残渣とは、食品を扱う事業所から排出される食品のごみで、野菜や果物、肉、魚のくず、残飯、売れ残って賞味期限が切れた商品などです。
食品ロスが増えて問題になり、食品廃棄物に関しては食品リサイクル法が2021年に施行され、定義が定められました。
この定義では「食品が食用に供された後に、又は食用に供されずに廃棄されたもの」「食品の製造、加工又は調理の過程において副次的に得られた物品のうち食用に供することができないもの」とされています。
卸業者、スーパー・コンビニ、飲食店、ホテル、製造・加工工場などから排出されます。
食品残渣廃棄物の処理方法は?
事業所から排出される食品残渣廃棄物は、ほとんどが事業系一般廃棄物ですが、動植物性残渣、廃油、廃アルカリ、廃酸、汚泥など産業廃棄物に分類されるものもあります。
主な廃棄処理の方法は焼却処分です。
焼却処理により中間処理された焼却残渣は、最終的には埋め立て処分されます。
水分を含む食品廃棄物は焼却の際に二酸化炭素を排出すること、埋め立ては環境に負荷がかかることなどからも、積極的にリサイクルに取り組む必要があります。
リサイクル方法は?
食品残渣の代表的なリサイクル方法は3つあります。
・堆肥化/廃棄物から水分を取り除き、微生物を用いて分解、発酵させて肥料を作る。
・飼料化/エコフィードと言われ畜産農家などで飼料として多く使用。
・メタン発酵/メタン発酵しバイオガスとして再利用。分別しにくい食品残渣にも対応可能。
食品リサイクル法では、食品廃棄の発生抑制、再使用、再生利用、熱回収、適正処分を推進しています。
今後は、見た目が良くないだけで廃棄される規格外品の扱いや、賞味期限の見直しなども課題となっています。
食品リサイクル法は、消費者側ではなく、事業者側が行うものとして制定されています。
企業として、単にごみを減らすだけでなく、新たなエネルギーを生み出す社会貢献でもあります。
積極的にリサイクルに取り組んでいる業者をご提案いたしますので、ぜひご相談ください。