精密機器には様々な種類があり、その中に組み込まれている部品や素材、含まれている物質なども多岐にわたります。
破損や買い替えなどの際、精密機器はどのようにリサイクルされるのでしょうか?
こちらのコラムでは、精密機器のリサイクルについて解説いたします。
目次
精密機器の廃棄物とは?
精密機器は数多くの細かな部品で構築されている精度の高い機械で、電子制御やソフトウェアにより動作する機器のことです。
現在では、印刷・通信・医療・福祉・航空・自動車・製造、加工などあらゆる業界で使用されています。
事業所から排出される精密機器の廃棄物の種類も数多く、パソコン、各種プリンター、サーバー、レーザー加工機、医療用マイクロカメラ、病理検査機器、マイクロチップ、自動車部品、小型家電、各種工作機械など、大型のものから小型のものまで様々です。
リサイクルの方法
最近では、メーカーが生産や使用だけでなく、廃棄やリサイクルの段階まで責任を負うという考え方が広まっており、企画・設計・資材調達からリサイクルしやすい製品が作られている傾向です。
精密機器は数100種類以上もの細かな部品で構成されており、金属、プラスチック、ガラス、陶器などから、精密機器の心臓部である電子基板・精密基板などに分けてリサイクルされます。
複合素材で構成されているので、リサイクルの際は、粉砕してから選別や仕分けをしたり、手作業で解体する細かく解体する必要があります。
有価物化できるの?
精密機器は、電子基板などに希少なレアメタルや各種貴金属などが含まれているので、業者に買い取ってもらい有価物化することもできます。
電子基板は基盤の種類によって買い取り価格が高くなるものもありますが、精密機器全てが有価物化できるわけではありません。
廃棄物の状態や廃棄量、金額など、業者との細かな確認が必要です。
また、パソコンなどは、データの扱いについても注意が必要です。
消去してから委託することはもちろんですが、完全に消去するための物理的処理を行っているのかなど、企業のリスク管理のためにも確認が必要です。
精密機器は、半導体・電子部品・プリント基板から希少な貴金属が回収できます。
有価物化する際の業者選定、産業廃棄物として業者に依頼する場合も、その後のリサイクルを積極的に行っている業者選定などもご提案いたしますので、ぜひご相談ください。
※当社は法人様のみのご対応となります。