包装材料などとして幅広く使用されているシュリンクフィルム。

商品の梱包や固定するための緩衝材代わりとしても年々使用される量が増えてきました。

廃棄の量も増えているシュリンクフィルムは、どのようにリサイクルされるのでしょうか？

こちらのコラムでは、シュリンクフィルムのリサイクル方法について解説いたします。

シュリンクフィルムとは？

シュリンクフィルムは、熱を加えることで収縮するフィルムです。

「シュリンク」とは「縮む」「縮小」という意味があり、加熱することで、商品の型に沿って収縮させられるので、ペットボトルのラベル、CD・DVD、生活雑貨・化粧品など様々な商品の包装、運搬時の梱包や固定などにも使用されています。

素材は、ポリエチレン（PE）、ポリ塩化ビニル（PVC）、ポリオレフィン（POF）などですが、軽量で耐久性があり、湿気や化学薬品などにも強いポリエチレンが主流となっています。

リサイクルの方法は？

シュリンクフィルムはプラスチックなので、廃棄物分類では「廃プラスチック」です。

シュリンクフィルムは、使用後の廃棄物や製造工程で出る端材などもリサイクル可能です。

回収された廃プラスチックは、裁断、粉砕されて再利用されます。

シュリンクフィルムがきちんと分別・管理され、汚染されていない状態であれば、ほぼ100％リサイクルできます。

廃棄物の状態が良ければ、リサイクルペレットとなって再利用できますので、焼却埋立処分することなくマテリアルリサイクルとして資源の再利用が可能になります。

有価物化はできるの？

廃プラスチック類はリサイクル可能なので、廃棄物を有価物化することもできます。

ただ、どの業者でも、どんなプラスチックでも買い取り可能なわけではありません。

買い取り後に有効なリサイクル資源であることが前提なので、汚れがひどいものや汚染されたものは有価物化できません。

プラスチック類は廃棄物量も多いので、コスト削減のためにも有価物化したいところですが、買い取り可能なのかの判別や業者選びも難しいでしょう。

中には不法投棄をする悪質な業者がいたり、買い取り金額よりも運搬費用が高くなってしまうケースもあるので注意が必要です。

こちらも参考にご覧ください。

廃プラスチック類のリサイクル技術は進んでいます。

積極的にリサイクルに取り組むことは、自然環境保護だけでなく、企業価値を高めることもできます。

間違った廃棄処理は排出事業者にも責任があります。

適切なリサイクル方法のアドバイスをさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

※当社は法人様のみのご対応となります。