ハロゲン系の有機廃液とはどういった廃液なのでしょうか。
このコラムではハロゲン系有機廃液の種類から処分方法まで解説いたします。
目次
ハロゲン系有機廃液とは?
ハロゲン系の有機液体とは、ハロゲン族の元素が含まれている液体です。
元素の種類はフッ素 (F)、塩素 (Cl)、臭素 (Br)、ヨウ素 (I) 等があります。
フッ素 (F)、塩素 (Cl)、臭素 (Br)、ヨウ素 (I)等は毒性がある為、毒物、化学溶媒、強酸等の製造に利用されています。
ハロゲン系有機廃液の種類
有機廃液として分類される下表に示す合計17物質です。
ジクロロメタン | クロロホルム | 四塩化炭素 | ジクロロジフルオロメタン |
トリクロロフルオロメタン | ジクロロエタン | トリクロロエタン | トリクロロトリフルオロエタン |
トリクロロエチレン | テトラクロロエチレン | クロロベンゼン | ジクロロベンゼン |
モノクロロフェノール | ジクロロフェノール | 1,2-ジクロロエチレン | 1,3-ジクロロプロペン |
1,1,2-トリクロロ-1,2,2-トリフルオロエタン |
廃棄物としての有機廃液
元素は有毒性・刺激性・引火性等の危険な性質を持っています。
フッ素、塩素等は特に毒性が強い為、上記の物質は「特定有害産業廃棄物」として分類されている状況です。
特定有害産業廃棄物の条件は、ハロゲン系有機液体の成分が5%以上含有される場合「ハロゲン系有機廃液」として取扱いします。
また、有機液体の濃度が10%が超える場合「高ハロゲン系有機廃液」の分類になります。
5%以下の場合は「一般有機廃液」として処理が可能です。
処分方法は?
まず、沈殿物と液体を分離する必要があります。
分類された沈殿物は、熱分解処理をして燃え殻として処分します。
液体の場合もまず熱分解処理をして、気体の中にあるフッ素やダイオキシンの成分を分離します。
分離された綺麗な気体は開放、フッ素やダイオキシン等の危険な成分はスラッジ化して処分します。
冷却又は洗浄処理が行われた場合、液体はまたフッ素、ダイオキシンを分離します。
その後、フェライト化処理で綺麗にした液体を放流します。
まとめ
ハロゲン系の液体は毒性や危険性が高いため、廃棄する時も規定通りの処分が必要です。
種類が多くあり、分類としての判断が難しい時はまず成分検査をしましょう。
塩素(Cl)の成分やフッ素(F)の成分含有量が高い時は「ハロゲン系有機廃液」又は「高ハロゲン系有機廃液」に分類して廃棄する必要があります。
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