産業廃棄物の中に、ばいじんと呼ばれる廃棄物があります。ばいじんとはどのような廃棄物なのか、どのようにして処理されるのかを解説していきます。
目次
ばいじんとは
物を燃やした時に発生するススなどの微粒子のことを言います。似た産業廃棄物で「燃え殻」がありますが、こちらは燃やした後に底に残った燃えかすのことを言います。焼却によって飛散したものを集塵機などで集めたものが「ばいじん」、底に残った物が「燃え殻」です。
ばいじんと粉じんの違い
ばいじんに似た言葉で「粉じん」がありますが、発生原因が違います。「ばいじん」は物を燃やした時発生、飛散するものを言いますが、「粉じん」は物を破砕した時などに発生、飛散した物を言います。「ばいじん」も、「粉じん」も産業廃棄物としての管理が必要になります。
ばいじんの具体例
具体的には、廃砂ダスト、電気炉ダスト、転炉ダスト、鉄鋼ダスト、石炭灰、製紙スラッジ焼却ダスト、サイクロン捕集ダスト、コークス灰、キュポラダスト、SUSダスト、EP灰など様々な種類が存在しています。
ばいじんの処理方法
埋め立て処理
最終処分場にて、管理型埋立処分をされることが多いです。ですが、重金属が含有されるばいじんの場合、そのまま埋め立てることはできません。遮断型処分場に処分を依頼することになります。
安定化処理
重金属が含有されてる場合、遮断型処分場に依頼しますが、処分場の数が少ないため、コンクリート固化や溶融処理のなど、安定化処分を依頼することが多いです。
コンクリート固化の場合、コンクリート内にばいじんを封じ込め、飛散を防ぐことができます。ただし、廃棄物の容量が増大してしまいます。
溶融処理の場合、大幅に容量を減容することができます。また、溶融処理後に残ったスラグは路盤材等の原料として再利用することができます。
ばいじんのリサイクル方法
安定化処理にあげた溶融処理後に残ったスラグは他の原料としてリサイクルすることができます。路盤材などの建設資材として利用されています。
ばいじん処理の費用相場
幅はありますが、およそ20~70円/kg程で処理されていることが多いようです。全国平均34円/kg程で処理されていることが多いです。
まとめ
ばいじんはリサイクルの率は低く、リサイクルできる条件も厳しいですが、ちゃんと産業廃棄物として管理しなければいけない物です。
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