事業活動によって発生するカーバイドかすとは産業廃棄物として適切に処理を行わなければなりません。
産業廃棄物におけるカーバイドかすとは、どのような廃棄物なのでしょうか?
どのように廃棄すればよろしいのでしょうか?
今回は、カーバイドかすについて詳しく解説していきます。
目次
カーバイドとはどんな物?
カーバイドとは、炭素と陽性元素との化合物と定義され、簡単に言えば炭化物の総称です。
物は灰色の固体で、主にアセチレンの原料として使用されています。
水と反応させることでアセチレンを発生する性質をもっています。
その際に発生した残渣がカーバイドかすと呼ばれる廃棄物になります。
危険性はあるのか?
カーバイド自体は、水と反応して引火性・爆発性の高いアセチレンガスを発生するため、大変危険です。
しかし、カーバイドかすは既に反応を終えた残渣となるため、危険性は低いです。
処分方法は?
産業廃棄物の中では「汚泥」に分類され、さらに詳しくは無機性汚泥として扱われます。
カーバイドかすは主成分が水酸化カルシウムです。
よって、消石灰の代用品として酸性土の中和剤などとして利用するケースがあります。
再利用できない物は、産業廃棄物として最終処分場に埋立て処分を行います。
まとめ
カーバイドかすとは、カーバイドを反応させた後に発生する残渣のことを言います。
産業廃棄物場では汚泥として扱い、詳しくは無機性汚泥になります。
このカーバイドかす自体は既に反応が終わった後の残渣のため、危険性は低いです。
埋立て処分される一方で、一部土壌改良剤としての再利用の可能性も考えられています。
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