ホロカソードランプときいて「どんな物のこと?」と、よくわからない方は多いと思います。
当社でも稀に「どうやって処理すればいいかわからない…」といったご相談をいただく廃棄物となっております。
産業廃棄物はその廃棄物の特性をよく理解して、適切に廃棄しなければなりません。
よくわからない物ほどグレーな処理を行ってしまいがちで、最悪の場合は事故に繋がることも考えられます。
今回はそんな中でも、ホロカソードランプについて解説していきます。
目次
ホロカソードランプとは?
原子吸光分析装置や原子吸収分光計の装置の中に使用されている放電ランプです。
ランプは主に金属・ガラス・樹脂で構成されています。
一般的な大きさは10cm程度の筒状になった形状で、1本あたり1kgもない程の重量です。
装置の故障や入れ替え、ランプの寿命などの理由で廃棄・処理されることが想定されます。
廃棄する時の注意
ランプには分析する元素を含んだ陰極・陽極、ガラス管内に不活性ガスを封入された形で構成されています。
ランプについて、使用されている金属元素を確認する必要があります。
有害物質を含まない金属やガラス部分は一般的な産業廃棄物として処理が可能です。
有害物質を含むランプは、その有害物質や危険物質に応じた処理を検討します。
含まれている有害物質
例えば、水銀やベリリウム、カドミウム、砒素、セレン、クロムなどがあります。
有害物質が含まれた廃棄物を不適切な処理をしてしまった場合、環境被害や人体に悪影響が出る危険があります。
少量でも絶対に不法投棄など行ってはいけません。
ガスも含まれている
使用されているガスは、
NOBLE GASESと呼ばれるヘリウムやネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン、ラドンといった反応性が低い安定的な不活性ガスが使用されています。
上記の物に有害性はありませんが、ラドン(Rn)は放射性物質です。
事前にどんなガスが使用されているか確認しましょう。
これに含まれる物質の詳しい情報を処理業者へ伝えて、処理が可能か確認するようにします。
さらに詳しい情報は銘板や仕様書、購入先やメーカーへ確認することです。
当社では、処理できない・処理方法がわからない廃棄物についてご提案を行っております。
これらを全国の協力会社を通じて解決することを強みとしております。
少量から大量と数量に関わらず承っております。
まずはお気軽にお電話・メールにてご相談ください。