事業活動に伴って排出された鉛は産業廃棄物として処理を行います。
鉛は広い分野で使用されており、使用用途もさまざまです。
産業廃棄物においても基準値によって取扱いが異なる場合があります。
今回はそんな鉛について、産業廃棄物に関係することを解説していきます。
目次
鉛とは?何に使われている?
青白色で柔らく重い金属です。鉄よりも重いことから重金属として扱われます。
身近な物では、バッテリー(鉛蓄電池)やはんだの原料、腐食に強いことから錘(おもり)などに使用されています。
また、遮蔽材としても鉛が使われており、医療や分析機関のX線・放射線装置にも使用されています。
ちなみに鉛筆には「鉛」という字が使われていますが、現在の鉛筆に「鉛」は使用されていません。
黒鉛という別の物質と粘土を練り合わせて製造されています。
鉛の有害性は?
鉛は人体にとって有害な物質です。
自然界にも存在しており、食べ物から人体へ摂取されていますが、ほとんどは吸収されずに排出されます。
しかし、大量に蓄積された場合に人体に蓄積した鉛から鉛中毒を引き起こす恐れがあります。
もしそうなってしまうと、頭痛や胃腸障害、貧血などさまざまな悪影響が起こります。
そんな有害性から、鉛は有害物質としてさまざまな法律に指定されています。
産業廃棄物としての扱いは?
金属として固体で存在する鉛は安定的です。
よって、金属くずとしての鉛に特別な基準はありません。
鉛精錬などのリサイクル技術も確立されており、有価物として買取りしている業者も存在しています。
産業廃棄物として指定されている鉛は、「燃えがら・汚泥・鉱さい・ばいじん・廃酸・廃アルカリ」です。
これらの含有基準値が一定数を超えた場合、特別管理産業廃棄物に該当します。
その場合、特別管理産業廃棄物の許可を所持している業者で処理を行う事になります。
まとめ
事業活動により廃棄される鉛は産業廃棄物として処理します。
バッテリーやはんだの原料など使用範囲は広く取扱いされています。
鉛には有害性があり、人体に多く取り込んで中毒となる可能性があります。
産業廃棄物としては状態によって、金属くずや燃えがら、汚泥など品目がことなります。
特定の品目で含有値が基準を超えると特別管理産業廃棄物に該当します。
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