産業廃棄物の法分類の中で廃酸と呼ばれる種類の廃棄物があります。
事業活動に伴って発生した廃酸は、産業廃棄物として適切に処理しなければなりません。
それでは、どのような方法で処理すればよいか詳しく解説していきます。
目次
廃酸とは
産業廃棄物の一種であり、廃硫酸、廃塩酸などの液状の酸性廃液のことをいいます。
また、腐食性のph2.0以下のものなどは特別管理産業廃棄物に該当します。
特別管理産業廃棄物は、名前の通り普通産業廃棄物より危険な廃棄物です。
そのため厳重な管理方法・処理に関する許可が法律で定められています。
廃酸の種類
廃酸の種類はさまざまで、
- 廃硫酸
- 廃塩酸
- リン酸
- 染色廃液
などがあります。主に化学工業や化学研究機関といった施設で用いられることが多いです。
廃酸の処理方法
処理方法は主に
- 焼却
- 中和
- 資源化
に分けられます。
最も多く用いられている処理方法は「焼却」です。
液体のまま焼却炉に投入すると燃焼の妨げになるため、霧状に噴霧する方法で投入して処理します。
中和処理は、酸性から中性廃液へ近づける処理です。
酸性の廃酸の場合、廃アルカリを使用することで中和します。
但し、有害なガスが発生することもあるため、専門的な知識や設備で処理する必要があります。
資源化では、廃アルカリの中和処理に使用されたりします。
廃酸としての再利用率は産廃全体としても低いです。
廃酸の処理に掛かる費用相場
種類や地域によってさまざまですが、平均的に約30~100円/kgあたりが費用相場です。
参考地のため、これより高いから足元を見られている、低いから不適切処理をされているとは一概に言えません。
委託する処理先の処理方法やフローをしっかり確認した上で適切かどうかを最終的に判断しなければなりません。
可能であれば、少なくとも3社は相見積もりをとって費用を比べてみるのがよいです。
まとめ
廃酸には普通産廃とph2.0以下の特別管理産業廃棄物が存在します。
種類も数多く存在するので、処理を行う際はしっかり内容を処理委託先へ情報を伝えましょう。
処理方法は主に焼却されることが一般的ですが、少なからず再資源化も可能です。
全国的な処理費相場は約30~100円/kgあたりが平均的な数値です。
最終的には委託先である処理場の処理方法やフローをよく確認して、費用に見合った内容で処理できているか判断しましょう。
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