電源がない場所でも、照明や電気製品の電源供給ができる発電機は、災害時や家庭でもキャンプなどで使われています。
事業所でも様々な場面で使用されていますが、産業廃棄物となった発電機はどのように廃棄すればよいのでしょうか?
こちらのコラムでは、発電機とそのガソリンの廃棄処理について解説いたします。
目次
発電機の種類
発電機は、ガソリンやカセットボンベなどの燃料を燃やし、発電体をエンジンで回転させて発電します。
長時間安定して動かすことで電力が安定することや入手が簡単なことから、ガソリンを使用するのが一般的です。
インバータ発電機・スタンダード発電機・サイクロンコンバーター発電機があり、個人用の小型のものから業務用の大型のものまで様々です。
個人用のものは、キャンプや防災用、DIYなどに。
業務用のものは、工事現場や工場、病院、ホテル、大型商業施設、オフィスビルなどで使用されています。
発電機のガソリンの処理方法
発電機に長期間古いガソリンを残したままにしておくと、発電機自体の劣化にもつながりますし危険です。
古くなったガソリンは適切なタイミングと方法で廃棄処理しなければなりません。
個人用発電機からガソリンを抜き取った場合、自治体ではごみとして回収できませんので、ガソリンスタンドなどに持ち込みます。
工業用発電機の場合は産業廃棄物として処理しますが、ガソリンは危険物なので、専門の業者に依頼します。
ただ、全ての業者が対応できる廃棄物ではありませんので、許可を持った業者を選ぶことが必要です。
こちらの記事も参考にご覧ください。
ガソリンや軽油など処理方法は?|丸商の産廃コラム|廃棄物処理・環境コンサルティングの株式会社丸商
産業廃棄物としての処理方法
産業廃棄物としての発電機本体は、「廃プラスチック」「金属くず」になります。発電機本体を廃棄する際もまずはガソリンを抜き取ります。
抜き取ったガソリンは「特別管理産業廃棄物」で、消防法第2条第7項に定義される危険物「危険等級2第4類危険物 引火性液体 第一石油類」に該当します。
常温でも燃えやすく、気化した可燃性蒸気は空気と混合するとほんの少しの火花でも引火します。
廃棄物を回収するまでの保管も、容器は消防法令で定められたもの、保管容量も定められた量以上は届出が必要などの厳しい規制があります。
消防法に適合していない保管や廃棄方法は罰則が科される可能性もありますので、専門の収集運搬・廃棄物処理業者に依頼しましょう。
適切な管理と処理方法をご提案いたしますので、まずはご相談ください。
※当社は法人様のみのご対応となります。