様々な産業で使用されているプラスチックには種類があります。
その中でも、発泡スチロールなどでお馴染みのポリスチレンは、私たちの身の回りにある製品で多く使用されています。
廃棄物となったポリスチレンはどのようにリサイクルされるのでしょうか?
こちらのコラムでは、ポリスチレンのリサイクル方法について解説いたします。
目次
ポリスチレンとは?
ポリスチレンはプラスチックの種類の一つで「PS」と表記されていることもあります。
100種類以上あるとされているプラスチックの中でも、ポリスチレンは加工や成形がしやすいので幅広い用途があります。
無味無臭で、安全性が認められているので、食品の包装にも適しており、食品用包装資材、食品トレー、カップ麺の容器、飲料カップなどに使用されています。
また、絶縁性の高さから、電気製品の外装材や絶縁部品としても使用されています。
廃棄物の処理方法
事業所から排出された廃棄物は許可を得た業者に処理を委託します。
ポリスチレンなどのプラスチックは、産業廃棄物としての種類は「廃プラスチック類」に分類されます。
廃プラスチックの処理方法は、リサイクル、有価買取、焼却・埋立処分のいずれかになります。
汚れがひどいものや有害物質が付着しているものは、焼却・埋立処分され、汚れがないものは、リサイクル、有価物化が可能です。
プラスチックの廃棄問題は世界規模での課題となっていますので、積極的にリサイクルに取り組む必要があります。
リサイクルの方法は?
プラスチックのリサイクル方法は3つあります。
プラスチックを原料として新たなプラスチック製品にする「マテリアルリサイクル」。
プラスチックを化学技術により原料に戻してから再利用する「ケミカルリサイクル」。
プラスチックを焼却する際の熱エネルギーを回収して利用する「サーマルリサイクル」です。
ポリスチレンは、性能が変化しにくいことからマテリアルリサイクルに適した素材です。
また、熱による解重合がしやすいという特徴からケミカルリサイクルの技術も進んでいます。
また、発泡スチロール、家電やパソコンのボディ、製造時の材料の端材など、物によっては有価物化することも可能です。
海洋プラスチック問題などの課題に対しては、リサイクルに積極的に取り組むことが大切です。
どんなものがリサイクルできるのか、どこの業者なら適切な処理が可能なのか、また何が有価物化できるのかなど、トータルでご提案いたします。ぜひご相談ください。
※当社は法人様のみ対応となります。