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丸商の産廃コラム

リスクヘッジ

廃棄物処理の“リスクヘッジ”できていますか?

― 処理業者1社に任せきりの危険性 ―

産業廃棄物の処理は、多くの企業で「長年付き合いのある業者に任せている」
というケースが少なくありません。

信頼関係のある業者に任せること自体は悪いことではありません。しかし、

処理ルートが1社依存になっている場合、思わぬリスクを抱えている可能性があります。


よくあるケース

現場でよく見られるのは次のような状況です。

  • 廃棄物処理業者は10年以上同じ会社
  • 見積はほとんど比較していない
  • 処理方法や最終処分先は詳しく把握していない
  • 廃棄物の分別や契約内容は担当者任せ

日常業務として回っているため問題が顕在化しにくいのですが、
実はこの状態は企業リスクの観点では危険な状態とも言えます。


リスク① 突然の受入停止

廃棄物処理業界では、

  • 焼却炉のトラブル
  • 設備更新による停止
  • 行政指導
  • 火災等による事故

などにより、突然受入停止になることがあります。

処理先が1社しかない場合、

  • 廃棄物が工場内に滞留
  • 長期化すれば生産ラインが停止
  • 緊急処理でコスト増

といった事態が起きる可能性があります。


リスク② 許可更新・行政処分

産業廃棄物処理業は許可事業です。

もし委託先が

  • 許可更新ができない
  • 行政処分を受ける
  • 業務停止になる

といった事態になった場合、排出事業者は別の処理ルートをすぐに確保する必要があります。

しかし普段から関係を持っていないと、
すぐに受入してくれる業者が見つからないこともあります。


リスク③ コストの適正判断ができない

長年同じ業者に任せている場合、

  • 市場相場が分からない
  • 見積比較をしていない
  • 処理方法が最適か不明

という状態になりやすい傾向があります。

廃棄物処理費は、

  • 市場環境
  • 処理技術
  • リサイクル需要

によって変化します。

一度見直すだけで処理コストが大きく改善するケースもあります。


リスク④ 担当者依存

廃棄物管理は、意外と「担当者の経験」に依存しているケースが多く見られます。

その結果、

  • 担当者が異動
  • 担当者が退職

すると、

  • 契約内容が分からない
  • 処理ルートが不明
  • マニフェスト管理が属人化

といった問題が発生することがあります。


リスクを減らすための3つのポイント

① 処理ルートを複線化する

すべての廃棄物を切り替える必要はありませんが、

  • 代替処理業者の候補を持つ
  • スポットでテスト搬出する

など、バックアップルートを持つことが重要です。


② 処理実態を定期確認する

確認しておきたいポイント

  • 中間処理方法
  • 最終処分先
  • リサイクル率
  • 許可範囲

これは排出事業者責任の観点でも重要です。


③ 定期的に処理条件を見直す

例えば

  • 分別方法
  • 排出形態
  • 収集頻度

を見直すだけで、

リサイクル率向上やコスト削減につながることもあります。


まとめ

信頼関係のある処理業者との取引は非常に重要です。

しかし、廃棄物管理の観点では

「任せきり」にするのではなく、リスク管理の視点を持つことが必要です。

  • 処理ルートの確認
  • 契約内容の整理
  • 代替業者の検討

といった取り組みは、
廃棄物処理のリスクヘッジとして企業経営にも役立ちます。

今一度、自社の廃棄物処理体制を見直してみてはいかがでしょうか。

 

 

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