工場の下水、廃水処理などからスラッジは発生します。

主に沈殿した汚泥になりますが、これは産業廃棄物として処理を行います。

無機性・有機性といった特性もあり、処理業者も変わってきます。

今回はスラッジの種類や処理方法について解説していきます。

 

スラッジの種類

大きく分けて無機性汚泥と有機性汚泥と呼ばれる２種類があります。

法律上では区別されていませんが、その特性から処理業者がわかりやすくするために区別されます。

 

有機性汚泥とは

有機物を多く含んだ廃水処理から発生する汚泥です。

主に食品製造工場、下水処理場などから排出されています。

 

無機性汚泥とは

その名前の通り無機質な物質を含んだ汚泥です。

成分的には石灰や酸化金属粉などがあります。

金属加工工場などで金属や砂など無機質な物質が多く含まれています。

有機性汚泥はバイオマス資源として再利用されることがあります。

 

処理方法は？

こうしたスラッジには多くの水分が含まれています。

そのため、含水率を減らすために焼却や脱水・乾燥といった処理を行います。

 

有効活用できるものの中には、有機性汚泥を発酵して堆肥・肥料としてリサイクルすることもあります。

また、金属成分が含まれる無機性汚泥の中から貴金属などを回収し、金属原料として再利用する方法もあります。

例えば、金、銀、銅、パラジウム、ニッケル、タングステンなどさまざまです。

産廃として処理していたスラッジも、含有率によっては有価物としての可能性があるかもしれません。

他にもセメント原料や埋め戻し材、路盤材などの建設材料へのリサイクルもあります。

 

リサイクルに適しないものは最終処分場にて埋立てを行います。

これも有機性汚泥と無機性汚泥の特徴で変わってきます。

処理業者へ相談する際は、廃棄するものがどちらになるのか確認しておきましょう。

 

処理するときの注意

重金属などの有害物質が一定基準を超えた場合、特別管理産業廃棄物に該当します。

これは普通産廃の許可証では処理することができません。

詳しい分析表などで確認して、処理業者が許可を持っているかを確認します。

 

また、処理フロー・現地確認、相見積もりを取り相場感の確認など基本的な確認事項も重要です。

 

まとめ

スラッジとは、廃水処理などから発生した沈殿物で、汚泥に該当します。

有機性汚泥・無機性汚泥に分けられており、法律上に括りはありません。

主に処理業者が自社の施設で処理が可能かどうかの指標になることです。

それぞれの特徴によって処理先も変わってきます。

これらの汚泥には多くの水分が含まれています。

よって、処理する際には水分量を減らす処理方法が必要です。

それのために、焼却や脱水等の処理を行います。

 

当社でもスラッジ、汚泥関係全般の処理ご相談を多くいただいております。

お困りの際は、お気軽にご相談ください。