企業にとって廃棄物処理費用は、毎月請求書として目に見えるコストです。
しかし実際には、それ以外にも“見えないコスト”が発生しています。それが 廃棄物管理にかかる工数(=人件費・時間コスト) です。
目次
廃棄物管理で発生する主な工数
- マニフェストの発行・保管・照合
- 紙マニフェストの場合、記入ミスや控えの管理に時間を取られます。
- 電子マニフェストでも、登録作業や確認作業には担当者の手間が必要です。
- 委託契約書の作成・更新
- 毎年の契約更新、法改正対応、業者変更の際の契約管理など、法的リスクを回避するために丁寧な作業が求められます。
- 業者とのやり取り
- 排出量の調整、収集スケジュールの確認、処理費用の見積依頼など、日常的に発生。
- 複数業者と取引している場合、やり取りはさらに複雑になります。
- 社内調整とデータ集計
- 拠点ごとの排出量取りまとめや環境報告資料の作成など、担当者が社内を走り回るケースも。
「管理工数」を見える化すると…
ある中小製造業では、
- 廃棄物担当者が週に約5時間、マニフェスト処理と業者対応に従事
- 年間に換算すると 250時間超=約1.5人月分の人件費
このように、請求書に載らないコストが実は大きな割合を占めているのです。
効率化のヒント
- 電子マニフェストの徹底活用:入力を標準化すれば確認作業が短縮可能。
- 処理業者の集約:業者を絞ることでやり取りや契約管理が簡素化。
- 廃棄物管理システムの導入:排出量集計や契約更新を自動リマインド化。
- 専門コンサルタントへのアウトソーシング:内部リソースを本業に集中させる。
まとめ
廃棄物処理費用は「請求額」だけではなく、「管理にかかる時間と人件費」も含めて考える必要があります。
見えないコストを意識し、効率化に取り組むことで、トータルのコスト削減とコンプライアンス強化を同時に実現できます。
廃棄物に関するトータル提なコストダウンもご提案可能です。
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