廃アルカリの中和処理について、今回はご説明いたします。
まず、アルカリの使用用途、業種と分野から中和処理方法迄解説いたします。
目次
廃アルカリとは?
廃アルカリは様々な分野で発生するアルカリ性の廃棄物のことを指します。
廃棄する際に廃アルカリとして分類される品目としては下記の通りになります。
- 消毒剤(フェノール含有も含む)
- 接着剤
- 絶縁材
- 各種溶媒
- 殺虫剤(フェノール含有の商品も含む)
- アルカリ性掃除剤
上記の分類以外もアルカリ性がある場合は廃アルカリとして分類されます。
主に廃アルカリ処理依頼がある分野・工場としては下記の通りになります。
- 製紙工場
- 化学工場
- 繊維工場
- アルミニウム製造
上記の工場から、排水処理によって発生します。
アルカリ性の化学物質を使用し、排出された廃アルカリになる為、その成分は工場によって違います。
例えば、製紙工場の場合、紙を製造するために「白液」と呼ばれるものを使用します。
「白液」は紙を作るたびに使用する為、大量の廃棄が行われます。
上記の例の通り、廃アルカリは工程で内を使用したのかにより、成分が違います。
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廃アルカリの中和処理方法は?
廃アルカリは環境に対する影響が大きいため、適切な処理が必要です。
よって、廃アルカリを中和処理するため、大きく三つの方法があります。
1.炭酸ガス中和法
まず、廃アルカリに炭酸ガスを吹き付けることを行います。
その結果、炭酸ガスと廃アルカリの中和反応を起こさせることになります。
炭酸ガス中和法は環境への影響が少ないです。
さらに、処理後の廃棄物も比較的に安定しているため、安全かつ効率的な処理方法です。
2.酸中和法
酸を廃アルカリに加えることで、中和反応を起こす方法になります。
酸の種類によって処理後の廃棄物の性質が異になり、適切な酸を選定することが重要です。
但し、酸を扱う際には注意が必要であり、安全対策もかなり重要です。
3.硫酸中和法
廃アルカリに廃酸を加えて、中和反応を起こす方法です。
廃酸は山中話法と同様に、処理後の廃棄物の性質によって安定性が低いことがある為、適切な処理が必要です。
廃アルカリの中和処理において注意点は?
上記の通りに、廃アルカリ中和処理をする時は注意する部分がいくつかあります。
1.PH値の管理
上記の処理方法の通り、アルカリ性を中和するためには、酸性の溶液を加える必要があります。
しかし、過剰に酸性溶液を添加すると、PH値が極端に低下し、刺激性や腐食性が増し、処理プラントや設備に悪影響を与える可能性があります。
その為、適切なPH値の管理は必要です。
2.廃液の品質管理
中和処理が完了した愛液は、放流規制に適合しているかどうか、十分に確認する作業が必要があります。
処理プラント空放出された排水は、法的規制に従って適切に処分できるよう、管理が必要です。
3.安全性の確保
腐食性がある硫酸や酸を扱う為、作業員の安全管理も大事です。
適切な防護具を着用し、安全な作業環境を整備することが必要です。
まとめ
廃アルカリは中和処理によって、適切に処理することが可能です。
廃アルカリの中和処理をする方法としては大きく三つあります。
よって、処理方法の通りに処理をする時は、硫酸などの酸性の物質も扱う為、処理作業に注意も必要です。
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