ニトロセルロースと呼ばれるものが含まれる廃棄物の相談を稀にいただきます。
一般的にはあまり聞きなれない単語かもしれません。
廃棄物の中には、よく調べてみると危険性が高い物質が含まれるものも存在しています。
こちらのコラムでは、その一例としてニトロセルロースの廃棄について解説していきます。
目次
ニトロセルロースとはどんなもの?
セルロースという天然物質に硝酸などを反応させて作られた化合物で、白色の綿状の固体です。
火薬や爆薬、花火など危険物の他、フィルムやインクの製造にも使われることがあります。
ニトロセルロースは第5類危険物質 自己反応物質に指定されています。
燃焼性が高く、着火した場合に素早く燃える特徴があります。
危険物第5類については過去のコラムをご覧ください。
ニトロセルロースの扱いで注意することは?
燃焼性や爆発性があるため、保管や取り扱いには特に注意が必要です。
つまり、安易に取り扱ってしまうと事故に繋がる可能性が高いです。
よって、一般的には以下のことに注意します。
・しっかりした密閉容器で保管する
・換気のされた場所にて施錠した状態で保管する
・高温にならない冷所で、熱を持つ物から遠ざけて保管する
野外に放置したり、容器の蓋がない状態などの雑な保管は絶対に行わないようにしましょう。
適正に処理をするには?
適正処理するためには。SDSやWDSなど廃棄物の詳しい情報がわかる資料を準備します。
これを処理業者に確認してもらうことが重要です。
もし、詳しい情報なしに処理を行ってしまうと事故にも繋がります。
よって、特に危険物や有害物質を含む廃棄物は情報をよく確認して、注意しながら処理しましょう。
丸商では危険物や有害物質などを含む廃棄物についても提案実績がございます。
他社で断られた危険物・廃棄物などがあれば、是非ご相談ください。