お客様からシアンが含まれる廃棄物を処理してほしいとご相談いただくことがあります。
産業廃棄物には、成分値によって分類が異なる場合があります。
さまざまな基準値がある中で、シアンもその一つにあたります。
今回はシアンとはどんな廃棄物になるのかを解説していきます。
目次
シアンとは?
物としてはシアン化物としてよく表現され、天然の青酸を含む有害物質の総称です。
他にも青酸化合物や青酸塩、青化物など色々な呼ばれ方をされています。
人体にとって非常に有毒性があり、少量でも死に至るほどの危険性があります。
シアンの使用用途は?
工業プロセス、化学反応、金属抽出などの用途で使用されています。
例えば、ゴムや樹脂、農薬や殺虫剤などの原料に使用されています。
ごく少量ですが、私たちが食べるような物にも一部含まれているものもあります。
産業廃棄物としての扱いは?
シアンが一定の基準を満たす場合、一部の産業廃棄物では特別管理産業廃棄物になります。
その中の分類として、特定有害産業廃棄物になります。
引火性のある廃油や、著しい腐食性がある廃酸・廃アルカリも特別管理産業廃棄物になりますが、
特定有害産業廃棄物とは、基準となる有害物質が含まれるかによって判断できます。
具体的には、汚泥、廃酸、廃アルカリがあります。
それによっては廃棄する場合の許可証が変わってきます。
詳しくはこちらをご覧ください。
まとめ
シアンとは、天然の青酸を含む有害物質を総称してシアン化物と呼ばれています。
有毒性が強く、ヒトに対しても強い毒性があります。
工業的な製品や害虫駆除の薬品などに使用されており、身近な物にも含まれている可能性があります。
産業廃棄物では、一定基準を超える廃棄物には特別管理産業廃棄物に該当します。
それによって、許可が変わるため注意しましょう。
当社ではシアン含め、有害物質が基準値以上の廃棄物についてご相談を承ります。
危険物が含まれているもの、有害物質が含まれているのかどうかも不明な場合でも結構です。
成分分析も含めてご提案が可能ですので、一度ご相談ください。