プラスチック製品は、大量に生産される一方で廃棄物の量も増加し続けています。

廃プラスチックは、海洋問題や地球温暖化など様々な課題を抱えています。

廃棄物の量を少しでも削減するために何ができるのでしょうか？

こちらのコラムでは、廃プラスチックの課題と削減方法について解説いたします。

廃プラスチックとは？

廃プラスチックとは、企業から事業活動に伴い排出されるプラスチックごみのことで、プラスチック製品の製造や加工、流通の過程で発生します。

プラスチックの素材にも種類があり、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂など様々です。

一般家庭で日常生活において出るプラスチックごみは各自治体が回収しますが、工場、会社の事務所、小売店、飲食店などで事業活動において使用後に廃棄されるプラスチックは、産業廃棄物として業者に委託して処理します。

廃プラスチックが抱える課題

廃プラスチック問題は、世界規模での課題です。

大量に消費されるプラスチック製品が廃棄物となり廃棄・焼却されることで二酸化炭素が発生し、地球温暖化につながります。

また、海洋プラスチック問題と言って、不法投棄などで水系に流出したプラスチックが生態系に影響を及ぼします。

他にも、廃棄物の輸出規制により、これまでアジア各国に輸出して処理していた廃プラスチックを輸出することができなくなりました。

これらのことから、国内での処理・リサイクルを進めていく必要があります。

削減する方法は？

排出量が増加し続ける中で、多くの問題を抱える廃プラスチックの排出量削減は急務と言えます。

まず、リサイクルするためには廃棄物の分別をしっかり行い、マテリアルリサイクル率を上げて廃プラスチックを資源とした再利用をしていくことが必要です。

また、2030年までに達成すべき持続可能な開発目標を掲げたSDGsの取り組みの中でも「つくる責任、つかう責任」を企業が認識し実践していくこと。

そして今後は、製造段階から廃棄物を発生させず、使用後も循環させて資源を有効利用する、サーキュラーエコノミーを目指した取り組みを行なっていくことが重要です。

これからは廃棄物の適正処理はもちろんのこと、そもそも廃棄物を発生させないことを前提として環境負荷低減を実現していくことがさらに重要になってきます。

廃プラスチックの削減や循環型社会に向けての取り組みをして、持続可能な社会に向けたご提案いたしますので、ぜひご相談ください。