産業廃棄物を処理する際は、適切な方法で処理をしてくれて信頼できる業者を選ぶ必要があります。
悪質な業者に依頼してしまうと、排出業者もその責任を問われ、知らなかったでは済まされません。
そうならないためには、どのような点に注意して業者を選べばよいのでしょうか?
こちらのコラムでは、産廃業者選びのポイントと流れについて解説いたします。
目次
業者選びは何に注意する?
数ある産廃業者の中から選ぶ際のポイントはいくつかあります。
・許可を取得しているか/収集運搬だけなら「産業廃棄物収集運搬業許可」。
処分も行うなら、加えて「産業廃棄物収集運搬業許可」も必要です。
また、依頼したい廃棄物の取扱許可があるかも確認します。
・優良認定を受けているか/優良産廃処理業者認定は、通常よりも厳しい許可基準をクリアした業者だけが受けられるもので、過去に行政処分などの前歴があると認定されませんので安心です。
・料金は適切か/極端に安価である場合は、不適切な処理や不法投棄などの恐れがあります。
選定から依頼まで
いくつかの条件をクリアして業者を選定したら、実際に処理施設を見学して確認します。
自治体によっては義務化されているところもありますが、義務でなくても実地確認は信頼できる業者かどうかの見極めには大切です。
施設が整頓されているか、廃棄物の保管状況、近隣の評判など様々なチェックポイントがあります。
料金の見積もりは一社だけでなく数社から取ると相場がわかるのでよいでしょう。
依頼する際は委託契約書の締結、廃棄物の性状や量を把握し、排出事業者がマニフェストを交付してその後5年間保管します。
排出事業者の責任とリスクは?
産業廃棄物の処理において、廃棄物が適切に処分されるまでは排出事業者に責任があります。
産廃業者に処理を委託してもその責任は転嫁されません。
業者選定を誤り、万が一悪質な業者が不法投棄などを行なった場合は、排出事業者に対して、注意義務違反や措置命令などにより、罰金・罰則が課されることになります。
企業にとっては、経済的にも法的にも大きなリスクとなり得ますので、業者の選定は非常に重要です。
また、マニフェストが正しく交付されていない、内容に不備があるなどの場合も委託義務違反になりますので注意が必要です。
産業廃棄物の処理は法律に則って行わなければなりません。
排出事業者側の企業が業者の選定から現地確認、各種書類の作成を行うには時間も費用もかかります。
知識と経験を持ったスタッフがまとめてご提案いたしますので、お困りの際はぜひご相談ください。
※当社は法人様のみの対応となります。