ビルや工場などの空調設備や冷凍機などで使用するクーリングタワー。
冷却水を再利用できる設備ですが、故障したり経年劣化したものはどのように廃棄すればよいのでしょうか?
こちらのコラムでは、クーリングタワーの撤去作業と廃棄方法について解説いたします。
目次
クーリングタワーとは?
クーリングタワーとは「冷却塔」のことで、水を繰り返し冷やして再利用する機械です。
工場やビル、大型施設などにあるセントラル空調などで使用されています。
クーリングタワーは、気化熱と言われる、水が蒸発するときに熱を奪っていく原理を利用して繰り返し水を冷却します。
冷却水を繰り返し利用できるのでコストダウンやエネルギーの消費を抑えることができ、経済的で環境への配慮も可能です。
開放式と密閉式があり、それぞれに形状や冷却方法、適している設備や施設が異なります。
更新や撤去のタイミングは?
クーリングタワーで使用される冷却水は、外気に接しているため、空気中の細かなゴミが蓄積したり水の蒸発により水質が悪化していきます。
そのため、冷却効果が悪くなったり、冷却・冷凍設備の機能が低下することもあります。
事故や不具合を出さないためにも、綺麗な状態を保つメンテナンスが必要です。
クーリングタワーの耐用年数は、運転状況、周辺環境、メンテナンスの程度にもよりますが、5年〜10年といわれています。
部品交換や不具合の調整、修理をしても稼働効率が上がらない場合は、無駄なコストがかかったり事故につながる可能性もありますので、撤去して更新を検討する方がよいでしょう。
廃棄の方法は?
古くなったクーリングタワーを撤去・廃棄する際は、産業廃棄物として処理する必要があります。
クーリングタワーは建物の屋上に設置されており、さらに大型のものが多いので、撤去作業の際は大型クレーン車などが必要になります。
また、屋上で解体作業を行ってからクレーンで地上に降ろすので手間がかかったり、場所によっては近くに電線がある場合など、周辺への注意も必要です。
クーリングタワー自体も様々な素材で構成されていることや、廃棄物の状態によっては扱えない業者もありますので、注意が必要です。
クーリングタワーの撤去作業は、大型産業廃棄物であることや設置場所が高所であることなどから、解体やスクラップ、クレーン車での作業など、一社では請け負えない場合があります。
適切で安全に処理できる方法と業者をご提案いたしますので、お困りの際はぜひご相談ください。