お客様からIBCタンク(IBCコンテナ)を処分したいとご相談いただくことがあります。
主に産業用にて使用されているもので、製造工場などでよく見られるかと思います。
今回はそんなIBCタンクについて解説していきます。
目次
IBCタンクとは何か?
主に液体を収容しておくことができる物流容器です。
IBCとは、「Intermediate Bulk Container」を略して使われています。
内容は1000リットルとなっており、プラスチック容器の周りに金属の囲いがあります。
国際間での輸送にも使用されており、危険物や薬品類など幅広い分野に対応しています。
また、フォークリフトで差込み可能なパレットが装着されているため、積み下ろしも便利です。
廃棄物としての扱いは?
物としては、廃プラスチック類と金属くずの混合廃棄物となります。
中身が入っていたり、残渣が残っている場合には、廃油などの混合物にもなります。
複合物となるため、処理を行える業者は上記品目の許可証が必要になります。
IBCタンクの処理方法は?
周りの枠が金属でできているため、解体や選別・破砕等を行う必要があります。
その後に焼却処理を行い廃棄されることが多いです。
また、廃棄物処理とは異なりますが、中身を洗浄してそのまま再利用することも可能です。
場合によっては、中古品として売却する可能性も考えられます。
廃棄される背景には、経年劣化や中身の洗浄の手間、廃棄処分と新品購入のトータルコスト差など様々です。
処理する際の注意点
処理業者へ相談する際には、廃棄物の情報をより詳しく伝えることが大切です。
IBCタンクの場合、「中身は洗浄済みなのか」「元々は何が入っていたのか」「残渣はどれくらい残っているのか」などが重要になってきます。
実際に回収してみて、現物を見ると「未洗浄は処理できない」といったトラブルにもなります。
IBCタンクに限ったことではありませんが、数量や回収頻度などの基本情報も正しく伝えましょう。
まとめ
今回はIBCタンクについて解説いたしました。
IBCタンクとは、国際輸送にも使用されている物流容器です。
主に液状物を保管することができ、プラスチック容器に金属枠がついています。
産業廃棄物としては、廃プラスチック類と金属くずの混合廃棄物です。
中身が残っている場合は、物に応じて廃油などの品目が含まれます。
処理方法は、選別・破砕などを行い、焼却されることが多いようです。
また、廃棄ではありませんが洗浄してまた使用したり、中古品としての売却もあります。
中身の有無で処理場としての受け入れ判断が大きく異なります。
より詳しい情報を伝えてトラブルのないように検討しましょう。
当社では、洗浄・未洗浄に関わらずどちらの状態でも処理実績がございます。
処理困難な廃棄物でもお気軽にお問い合わせください。