廃液とは、事業活動によって発生した産業廃棄物です。
化学工場や研究施設など現場から排出され、業種も幅広い分野から発生しています。
これらの廃液は適切に処理しなければなりません。
では、廃液とはどんな廃棄物なのでしょうか?
どういった方法で処理すればよいのか?
この記事では適切に処理するための方法を解説していきます。
目次
廃液とはどんな廃棄物?
産業廃棄物の分類では、廃油・廃酸・廃アルカリといった液状の廃棄物です。
成分によってどの種類にあたるか変わってきます。
化学的な廃棄物の場合、有害物質が含まれている可能性もあります。
廃液の処理方法は?
廃液の性状や成分によって処理方法はさまざまです。
必ず廃棄物の特性に応じた適切な処理方法を確認してから、処理を行いましょう。
以下の方法はその中の一例になります。
中和処理
酸性やアルカリ性の廃液に、酸・アルカリを添加してpH値を中性にして処理します。
生物処理
廃液に含まれる有機物質を微生物によって分解、浄化します。
この方法は活性汚泥法とも呼ばれています。
焼却処理
廃酸や廃アルカリを液状のままで焼却炉に投入することはできません。
噴霧する形で炉に投入して、熱による分解を行います。
リサイクル
廃液の成分によってはリサイクルが可能なものもあります。
沈殿槽などによって廃液中の不純物を取り除いて再利用します。
他にも金属成分を含む廃液から金属を回収して再利用する方法などもあります。
不適切な処理をしてしまったら
もし、不法投棄などの不適切な方法で処理してしまった場合どうなるでしょうか。
環境汚染
化学物質や有害物質は環境汚染に繋がることが予想できます。
例えば、土壌や下水道から河川へ流出して環境被害、近隣住民にも健康被害が出る可能性があります。
他にも、むやみに焼却を行った場合に爆発や火災、有毒ガスが発生といった事故にも繋がります。
法律違反
また、法律違反による罰則もあります。
不法投棄の場合、1000万円以下の罰金(法人の場合、3億円以下の罰金)もしくは5年以下の懲役またはその両方が科せられます。
他にも、許可を持っていない業者で処分を行った場合やマニフェストを発行しなかった場合など
それぞれ違反に応じた罰則が設けられています。
まとめ
廃液とは、事業活動によって発生した産業廃棄物です。
主に廃油・廃酸・廃アルカリといった液状のもので、成分値によって異なります。
有害物質が含まれていることがあるため、処理するには注意が必要です。
廃棄物の性状を理解した上で、焼却や中和処理、リサイクルができるか適正処理を検討しましょう。
もし、不法投棄などの不適切な処理がされた場合には環境被害だけでなく厳しい罰則も科せられます。
少量であっても不法投棄は絶対に行ってはいけません。
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