産業廃棄物を処理する際に、まず大切なことは「分別」です。
家庭から出るゴミも工場などの事業所から出る廃棄物も正しく分別することが重要ですが、なぜ分別する必要があるのでしょうか。
分別しないとどうなるのでしょうか?
こちらのコラムでは、産業廃棄物の分別方法について解説いたします。
目次
なぜ分別が必要なの?
産業廃棄物には、廃棄物処理法で定められた細かな定義があります。
事業活動に伴い排出された廃棄物のうち、法令で定められた20種類の廃棄物のことを指し、ここに該当しないものは、事業系一般廃棄物に分類されます。
産業廃棄物は、その分類によって収集運搬も処理の方法も異なりますので、廃棄物の品目別に分けておかないと、適切な処理ができないからです。
産業廃棄物は、人体や環境に悪影響を及ぼすものもあるので、誤った廃棄処理の方法は大変危険です。
分別することのメリットとは?
産業廃棄物を分別することのメリットはたくさんありますが、代表的なものは以下のとおりです。
・リサイクルに貢献できる/産業廃棄物の中でリサイクルできる物があれば、リサイクル率が上がり、環境保全や企業価値を高めることができます。
・有価物で利益になる/廃棄処分してしまうのではなく、有価物として新たな利益を得ることもできます
・処理のコストが削減できる/分別していないまま処理業者に委託すると、価格が高くなったり、廃棄物を返品されてしまうこともあります。
正しく分別をしないと無駄なコストがかかりますし、処理場で事故が起きた場合は排出業者が責任を問われ、損害賠償請求をされたり罰金・罰則が課される場合もあります。
正しく分別する方法
事業活動からは産業廃棄物が発生するものなので、事業者は生産の時点から廃棄物の種類や量、を把握しておく必要があります。
生産量が増えれば当然産業廃棄物の量も増え、溜めてしまうと分別が大変になりますので、廃棄物が発生した時にすぐに分別できる仕組み作りが大切です。
また、誰もが見てわかるように、写真やイラスト、図などを使い分別のやり方をを明記しておきましょう。従業員への教育も大切です。
産業廃棄物の分別は何のために必要で、行わないとどんな不利益があるのかを周知しておくことが必要ですね。
分別はただの単純作業ではなく、自分たちの会社や地球環境を守るための大切な行程です。
従業員さんに向けての勉強会や講習なども行なっておりますので、ぜひご相談ください。
※当社は法人様のみのご対応となります。