過去のコラムでマテリアルリサイクルとサーマルリサイクルをご紹介しました。

3つ目のリサイクル方法として、「ケミカルリサイクル」という処理方法があります。

産業廃棄物のリサイクル方法はこの３つとなります。

どのような処理方法になるのか、詳しく解説していきます。

ケミカルリサイクルとは？

廃棄物を化学的な反応によって分解し、異物を除去したものを再構成するリサイクル方法です。

例えば、プラスチックを熱によって分解したものをガス化して原料とします。

他にも油に戻したものを再資源として利用したり、高炉での還元剤としての利用もあります。

ケミカルリサイクルのメリット

具体的には、ペットボトルの例がよくあります。

使用済みのペットボトルは衛生面で飲料水などの使用ができないことが一般的でした。

ケミカルリサイクルでは処理プロセスにおいて、異物を除去することで衛生面でも問題ないリサイクルが可能になります。

また、処理過程において選別や洗浄等の処理を挟むことで異物を含んだ状態でもリサイクル可能といった利点もあります。

ケミカルリサイクルのデメリット

コスト面で見ると、他の産廃処理と比較して費用が高くなりがちなことです。

ケミカルリサイクルの過程で、再生するためにエネルギーを消費します。

これは高温や高圧の条件が必要な場合、エネルギー消費量が大きくなり、エネルギー消費量が大きくなります。

また、高度な設備・技術を維持し、運営・管理していくためにコストもかかります。

こうした背景による課題が残っているのが現状です。

いかがだったでしょうか。

自社の廃棄物を適正処理するためにリサイクルを検討する際に、この３つの方法から検討が可能です。

廃棄物の性質や状態、廃棄物処理にかけるコストや環境意識などさまざまな観点から決定していくことが必要です。

特に「埋立て処理から脱却したい」といったお客様からのお問い合わせは年々増加しています。

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